報道発表

原子力エネルギーに関する日仏委員会第一回会合の結果概要

平成24年2月20日
  1. 本20日(月曜日),東京の三田共用会議所において,原子力エネルギーに関する日仏委員会第一回会合が開催されました。
  2. 山根隆治外務副大臣及びエリック・ベッソン・フランス産業・エネルギー・デジタル経済担当大臣(Eric BESSON, Minister of Industry, Energy and the Digital economy)が,開会の挨拶を行い,エネルギー供給の確保,競争力の維持及び気候変動に対する影響の緩和という観点から,原子力エネルギーの意義を強調するとともに,原子力発電における最高の安全基準を世界レベルで促進するために日本とフランスの協力を深めていくことを奨励しました。
  3. この会合では,宮川眞樹雄外務省軍縮不拡散・科学部長議長及びベルナール・ビゴ仏原子力・代替エネルギー庁長官(Bernard BIGOT, Chairman, French Atomic Energy and Alternative Energies Commission (CEA))共同議長の下,福島第一原子力発電所事故に係る取組について議論を行いました。日本側から,福島第一原子力発電所事故に関するロードマップ等を説明し,フランス側から,諸課題の解決にとって有益と思われる技術やノウハウを紹介し,日本側から,謝意を表明しました。
  4. また,日仏双方は,福島第一原子力発電所事故による放射能汚染が環境及び人体に及ぼす影響を可能な限り抑え,その結果を国際社会と共有していく上で,更に協力していくことで一致しました。
  5. さらに,双方は,原子力エネルギーの問題が日仏双方にとって重要であることにかんがみ,企業間の具体的かつ深みのある協力,及び,原子力安全の分野での研究開発における協力の強化や高速炉技術での協力の可能性を模索する必要性を認識しました。
  6. 今後は,専門家レベルによる意見交換も行われ,次回の会合は,本年秋にフランスにおいて開催される予定です。
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