報道発表

日米核セキュリティ作業グループ第3回会合の開催

平成24年2月9日
(写真)日米核セキュリティ作業グループ第3回会合の開催-1 (写真)日米核セキュリティ作業グループ第3回会合の開催-2




  1. 2月7日(火曜日)から8日(水曜日)まで,外務省において,日米核セキュリティ作業グループ第3回会合が開催され,日本側からは吉田謙介外務省軍備管理軍縮課長,米国側からはローラ・ホルゲート国家安全保障会議(NSC)上級部長(Laura Holgate, the NSC Senior Director for Weapons of Mass Destruction Terrorism and Threat Reduction)を代表として,核セキュリティ分野における両国の関係府省庁及び機関の代表者が参加しました。
  2. 本会合においては,民生用原子力施設の核物質のセキュリティ等について,日米間でどのような協力を進めていくか,活発な議論が行われました。また,会合に先立つ2月6日(月曜日),米国側代表団は,日本原子力研究開発機構の,大洗研究開発センター,東海研究開発センター原子力科学研究所及び核不拡散・核セキュリティ総合支援センター等の関連施設を視察しました。
  3. この会合で得られた具体的な成果は,本年3月に開催されるソウル核セキュリティ・サミットで発表される予定です。

(参考1)核セキュリティ
 核セキュリティとは,核物質,放射性物質,原子力施設を巻き込む悪意ある行為(盗取,妨害破壊行為,不法移転等)に対する予防,検知及び対応。 特に2001年の米国同時多発テロ以降,核セキュリティの強化は国際社会の喫緊の共通課題として認識が高まっており,核不拡散と原子力の平和的利用の双方に関わる重要課題。

(参考2)日米核セキュリティ作業グループ
 2010年4月,「核セキュリティ・サミット」が米国ワシントンDCで開催されたが,その後,米国から,2012年3月のソウル核セキュリティ・サミットに向け,日米間で核セキュリティ分野での協力を推進するための作業グループを設置することについて提案があり,2010年11月の日米首脳会談後に発表されたファクト・シートにおいて,同作業グループの設立が言及された。2011年1月,8月には,それぞれ日本,米国において,第1回及び第2回会合が開催され,今次会合はこれら2回の会合に続く第3回目の会合。

(参考3)ソウル核セキュリティ・サミット
 2010年4月に開催された第1回核セキュリティ・サミットでは,インド,パキスタン及びイスラエルを含む47か国と国連,IAEA,EUの3機関が参加し,核セキュリティ強化に向け,今後取り組むべき措置等について記したコミュニケ及び作業計画が採択された。
本年3月に行われる今次サミットは,新興国を中心に新規原発導入国の増加が見込まれる一方で,非国家主体による核テロ・リスクが懸念される中,福島第一原発事故から約1年という節目のタイミングで開催されるものであり,前回サミットで合意した作業計画の実施状況をレビューし,今後の取組の方向性につき議論する予定。

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