報道発表

クラーク国連開発計画(UNDP)総裁による玄葉外務大臣表敬

平成24年11月30日
クラーク国連開発計画(UNDP)総裁による玄葉外務大臣表敬 (1) クラーク国連開発計画(UNDP)総裁による玄葉外務大臣表敬 (2)




 本30日午前11時30分から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(Miss Helen Clark,Administrator of UNDP)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,玄葉大臣から,本年3度目の来日に歓迎の意を表した上で,クラーク総裁の対日関係重視の姿勢を評価する旨述べました。また,我が国は,高い専門的知見を有するUNDPと連携し,開発分野における効果的かつ意義のある成果を上げていきたい旨述べました。さらに,本年 9月の国連総会における決議を踏まえ,人間の安全保障は2015年からの国際開発目標(ポストMDGs)策定の指導理念としてふさわしく,人間の安全保障の概念を普及していく上でUNDPの協力を得たいと述べました。これに対し,クラーク総裁より,ポストMDGs策定に対する日本の積極的貢献を高く評価し,より多くの国々の意見を反映することができるよう,日本とUNDPのパートナーシップを強化していきたい旨述べました。
  2. 長期的な国際社会の課題について
    (1)玄葉大臣より,2013年6月の第5回アフリカ開発会議(TICADⅤ)では,我が国とアフリカ諸国は共にポストMDGs策定に向け提言を行いたい,アフリカ諸国にもリーダーシップを発揮してもらいたい旨述べました。
    (2)これに対し,クラーク総裁より,TICADⅤではUNDPのグローバルなネットワークを活用し,アフリカ諸国のTICADⅤへの関心を高めるべく貢献していきたいと述べました。さらに,TICADⅤは格差を是正するような経済成長のあり方につきアフリカ諸国と議論を行う良い機会であり,アフリカがリーダーシップを発揮すべく,日本とUNDPの連携を強化させていきたい旨述べました。
  3. クラーク総裁から,日本の政府開発援助(ODA)はこれまで重要な役割を果たしてきた旨述べつつ,日本が国際貢献を継続する強い意思を維持していることに対し,感謝の意を述べました。

(参考)ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
 ニュージーランド国自然保護大臣,住宅大臣,保健大臣,労働大臣,副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて,首相を務める。2009年4月より現職。
 UNDP総裁は,国連において事務総長,副事務総長に次ぐポストである。UNDPは,ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり,また危機予防と復興,民主的ガバナンス,環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは,我が国,国連,世銀と共にTICADの共催者でもある。

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