報道発表

ベンソーダ国際刑事裁判所(ICC)検察官による吉良外務副大臣表敬

平成24年10月16日
ベンソーダ国際刑事裁判所(ICC)検察官による吉良外務副大臣表敬1 ベンソーダ国際刑事裁判所(ICC)検察官による吉良外務副大臣表敬2




本16日,吉良州司外務副大臣は,ファトゥ・ベンソーダ国際刑事裁判所(ICC)検察官(Fatou B. Bensouda, Prosecutor)及びオリビア・スワーク=ゴールドマンICC検察局国際協力顧問(Olivia Swaak-Goldman, International Cooperation Advisor, Office of the Prosecutor)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,吉良副大臣から,ローマ規程発効10周年の記念すべき年に国際刑事裁判所(ICC)検察官を我が国に招待できて喜ばしい,また,国際社会における法の支配の確立を重視する我が国として,ベンソーダ検察官の活躍を期待するとともに,引き続きICCに対して最大の貢献をしていきたい旨を述べました。
  2. これに対し,ベンソーダICC検察官から,日本がローマ規程起草時からICC設立に主導的役割を果たし,現在はICCに対する最大の分担金拠出国として貢献していることについて謝意が表されました。
  3. この他,ICCにおける協力の重要性や更なる普遍性向上の必要性について意見交換が行われました。

【参考1】国際刑事裁判所(ICC)とローマ規程
国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪(集団殺害犯罪,人道に対する犯罪,戦争犯罪,侵略犯罪)を犯した個人を,国際法に基づき訴追・処罰するための,史上初の常設の国際刑事法廷。設立条約たるICCローマ規程は,1998年7月に採択され,2002年7月1日に発効。我が国は,2007年7月17日に加入書を寄託し,同年10月1日に105番目の加盟国となり、現在は最大の分担金拠出国として、また、尾﨑久仁子判事を輩出する等して貢献。2012年10月現在の締約国数は121。裁判所はオランダのハーグに所在。

【参考2】ICC検察官
 ICC検察官は,裁判所から独立して行動し,ICCの管轄権の範囲内にある犯罪について締約国や国連安保理からの付託等を受理して捜査を開始するするとともに,自らの発意に基づき裁判所の許可を得て捜査を開始する権限を有する。ICC検察官は,徳望が高く,かつ,刑事事件の訴追又は裁判について高い能力及び広範な実務上の経験を有する者から選ばれる。

【参考3】ファトゥ・ベンソーダICC検察官(ガンビア国籍。女性)
ガンビアにて検察官として勤務し,検事総長及び法務大臣を務めた後,2002年からルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)で勤務し,上級法律顧問及び法律顧問部長を務めた。2004年8月,ICC第3回締約国会議において次席検察官に選出され,2012年5月まで同職を務めた。2011年12月,ICC第10回締約国会議においてコンセンサスでICC検察官に選出され,2012年6月,同職に就任した(任期は2021年までの9年間)。

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