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本12日午前10時20分から約30分間,榛葉賀津也外務副大臣は,IMF・世銀年次総会出席のため来日中のブライアン・アトウッド経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)議長(Mr. Brain Atwood, Chairman, Development Assistance Committee, OECD)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
1 榛葉副大臣から,アトウッド議長の来日を歓迎の上,開発分野における国際情勢の変化の中で,同議長がこれまで果たしてきたリーダシップと尽力に謝意を示しました。また東日本大震災の際には,途上国を含む世界中の国から物心両面の支援を受け,国際連帯の重要性を改めて認識した,今後も国益と国際貢献の両立を図りながら政府開発援助(ODA)を継続したい旨述べました。アトウッド議長からは,日本のODAを通じた国際貢献を評価する旨の発言がありました。
2 アトウッド議長から,2015年後の開発援助のあり方に関する議論や,グローバル・パートナーシップを通じた民間セクターとの連携の重要性につき発言がありました。これに対し,榛葉副大臣からは,これら議論において,DACの有する知見や経験に基づく貢献を期待する旨応じ,また,新興援助国との協調の必要性にも言及しました。
3 榛葉副大臣から,今年末でのアトウッド議長の勇退を惜しみつつ,本年12月に予定されているDACハイレベル会合等の議論には,我が国としても積極的に参加したい旨述べました。
(参考1)2015年以降の開発援助(ポストMDGs)
2015年には,現行のミレニアム開発目標(MDGs)が達成期限を迎えるところ,2015年以降の開発援助のあり方につき注目が集まっている。なお,ポストMDGsについては,我が国は非公式な政策対話を主催し,国際社会の議論をリードしている。
(参考2)グローバル・パートナーシップ(GP)
先進国のみならず,民間セクターや市民社会,振興援助国,途上国を含め,効果的な開発援助を図るための枠組。2011年11月に韓国釜山で開催された第4回援助効果向上に関するハイレベル・フォーラムで創設が決定された。