
日・コロンビア外相会談
平成23年9月13日
- 本13日(火曜日),午前11時5分から約45分間,外務省において,玄葉光一郎外務大臣は,マリア・アンヘラ・オルギン・クエジャル・コロンビア外務大臣(H.E. Dr. María Ángela Holguín Cuéllar, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Colombia)と会談を行いました。また,会談に先立ち,一般文化無償案件である「コミュニティ・先住民ラジオ放送局番組制作機材整備計画」の署名式が両外相により行われました。
- 会談の概要は以下のとおりです。
(1)冒頭,玄葉大臣から,署名した文化無償が当該地域の防災と多文化共生に役立つことを期待する旨述べました。また外相就任後初めて迎える外相がオルギン外相であることに触れた上で,東日本大震災に際するコロンビア政府・国民からのお見舞い・支援への感謝を述べました。これに対し,オルギン外相からは,署名を行った文化無償は,国境地帯の共同体にとり大いに有益であると感謝を述べるとともに,サントス大統領の日本重視の姿勢に触れつつ,9月12日の投資協定への署名は,新たな関係構築の第一歩となった旨述べました。さらに,東日本大震災に際しての日本国民の取り組みへの賞賛の言葉が述べられました。
(2)オルギン外相から,コロンビアの自由貿易政策,アジア重視政策に触れつつ,9月12日,サントス大統領と野田総理との間で合意された経済連携協定の共同研究につき,できるだけ早期に進めたい旨述べ,玄葉大臣も同意しました。
(3)玄葉大臣は,気候変動の分野において,コロンビアには先進国と途上国の橋渡しができる国として積極的な役割を期待すると述べ,両外相は,南アフリカで開催されるCOP17の成功のために,緊密に協力していくことで一致しました。さらに,国連安保理改革についても,対話を続けていくことで一致しました。