
東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「民主的な国政選挙による平和構築計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換
平成23年8月11日
- 本11日(木曜日)(現地時間同日),東ティモールの首都ディリにおいて,我が方北原巖男駐東ティモール大使と先方田中美樹子UNDP在東ティモール事務所長(Ms. Mikiko Tanaka, Country Director, United Nations Development Programme, Democratic Republic of Timor-Leste)との間で,1億3,500万円の紛争予防・平和構築無償資金協力「民主的な国政選挙による平和構築計画(UNDP連携)」(The Project of Democratic National Elections for Peace Building)に関する書簡の交換が行われました。
- 東ティモールでは,独立10周年に当たる2012年に大統領選挙及び国政選挙が予定されています。本計画は,選挙の実施・管理を担う選挙管理局に対して,透明性の確保と有権者への情報公開を目的とした情報処理関連機材及び有権者への広報強化を目的とした車両を供与するとともに,これらを有効活用するための技術指導を行うことにより選挙の実施体制の強化を図るものです。
- 本計画の実施により,山岳地帯を含む全国民への選挙情報の周知徹底が可能となるとともに,開票結果を各地同時に発表可能とすることで,選挙結果の情報操作等の不正防止が図られ,選挙の透明性と選挙結果に対する有権者の信頼が強化されることが期待されます。
- 我が国は,東ティモールの発展はアジア大洋州地域の安定と平和のために重要であるとの認識の下,同国における平和の定着,及び国づくりの取組に対して積極的に協力しています。今回の選挙は今後の同国の安定にとって重要な試金石となることから,本分野における専門知識と活動実績を有する国連開発計画(UNDP)と連携しつつ我が国が支援を実施することは,外交上大きな意義があります。
【参考】東ティモール民主共和国は,面積約1.49万平方キロメートル,人口約106万人(2010年暫定値),1人当たりのGNP(国民総生産)は860ドル(2009年,ADB)。