
松本大臣主催トーゴ大統領歓迎夕食会
平成23年6月9日
本9日(木曜日)18時15分から,外務省飯倉公館において松本剛明外務大臣は,訪日中のフォール・エソジンナ・ニャシンベ・トーゴ共和国大統領(H.E. Mr. Faure Essozimna GNASSINGBE, President of the Republic of Togo)及びエリオットゥ・オイヌ外務・協力大臣(H.E. Mr. Elliott Ohin, Minister of Foreign Affairs and Cooperation of the Republic of Togo)を歓迎する夕食会(約80分)を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 夕食会に先立ち,松本大臣及びオイヌ大臣は,トーゴ共和国に対する債務救済(約96億円)に関する交換公文に署名を行いました。
- これに引き続き行われた夕食会でのやりとりの概要は以下のとおりです。
(1) 松本大臣から,東日本大震災に際してのトーゴからの20万ドルの義援金など温かいお見舞いや励ましに謝意を表明するとともに,我が国として,国際社会の平和と安定のために積極的な役割を果たしていく考えに変わりはなく,震災を乗り越えて,MDGs達成に向けた「菅コミットメント」をはじめ,既に表明した国際的コミットメントを誠実に実現していく決意である旨を伝えました。
さらに,トーゴの経済成長,貧困削減のために,教育及び水・衛生分野等基礎生活分野を中心として,今後とも積極的に協力を進めていきたい旨を伝えました。
(2) これに対し,ニャシンベ大統領は,東日本大震災について弔意を述べるとともに,本日署名した債務救済措置をはじめとする日本のトーゴに対する支援及びTICADを通じたアフリカ全体への支援に対する高い評価と謝意の表明がありました。
(3) さらに,松本大臣及びニャシンベ大統領は,国連安保理改革や気候変動問題といった諸課題への対応に際しても,引き続き協力していくことで一致しました。
【参考】対トーゴ債務救済措置
今回の債務救済措置(債務免除方式)は,拡大重債務貧困国(HIPC)イニシアティブの枠組みの下で必要な条件を満たした国に対し,包括的な債務救済を行うとの1999年のケルンサミットにおける声明に基づき,我が国として円借款債権の放棄を行うもの。今回免除される債務の総額は,約96億3,124万円。