報道発表

ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁の松本外務大臣表敬

平成23年6月3日
  1. 本3日(金曜日)16時05分から約25分間,松本剛明外務大臣は,外務省において,ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合に出席するために訪日中のヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(Miss Helen Clark, Administrator of United Nations Development Programme(UNDP))の表敬を受けました。
  2. 冒頭,松本大臣より,MDGsフォローアップ会合に対するUNDPの協力,またクラーク総裁より送られた東日本大震災へのお見舞いの書簡につき謝意を述べました。
  3. 松本大臣より,本件会合は,東日本大震災後,日本で行う初めての多国間の閣僚級会合であり,有意義な議論を行うことができ,MDGsを始めとする国際協力に引き続き積極的に取り組んでいく姿勢を示すことができた,またMDGsをはじめとする国際的な課題について,今後とも国際社会の議論を主導していきたい旨述べました。
  4. これに対しクラーク総裁より,参加者全員が東日本大震災後の困難な時期に日本が本件会合を開催したことを高く評価している旨述べました。また,UNDPはMDGsに関する日本のリーダーシップを支援する旨述べ,今後も重要な国際課題につき日本と協力していきたい旨述べました。
  5. さらにクラーク総裁より,日本のUNDPの通常予算(コア予算)に対する増額拠出,アフリカ開発会議(TICAD)やアフガニスタン・パキスタン支援等への取組につき謝意を述べる中で,中央アジア等支援を必要としているがドナーの関心が低い国を支援するためにも通常予算(コア予算)が重要である旨強調しました。

【参考1】ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
 ニュージーランド国自然保護大臣,住宅大臣,保健大臣,労働大臣,副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて,首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は,国連において事務総長,副事務総長に次ぐポストである。UNDPは,ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた取組を推進する主導的機関であり,また,危機予防と復興,民主的ガバナンス,環境とエネルギー等の分野において中心的な役割を果している。UNDPは,我が国,国連,世銀とともに,TICADの共催者でもある。

【参考2】MDGsフォローアップ会合
UNDP,UNICEF,世銀,JICAとの共催で,2011年6月2-3日,閣僚級の会議を東京で開催。我が国がMDGs国連首脳会合で発表した重点政策・方針を国際社会に浸透させ,現場レベルでの具体的な行動につなげ,MDGs達成に貢献するために,多様な関係者(ドナー,途上国,新興国,国際機関,民間,NGO,財団等)の間で2015年のMDGs達成に向けて真に効果的な手法等に焦点を当てて議論する。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る