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6月1日(水曜日)19時00分から21時15分まで,松本剛明外務大臣は,外務省賓客として来日中のチュオン・タン・サン・ベトナム共産党書記局常務(H.E. Mr. Truong Tan SANG, Permanent Member of the Secretariat of the Communist Party of Viet Nam Central Committee)との会談及びワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
松本大臣から,サン常務の来日を歓迎し,東日本大震災に際するベトナム側からの支援にお礼を述べるとともに,ベトナムとの「戦略的パートナーシップ」を引き続き推進していきたい旨述べました。これに対し,サン常務から,東日本大震災により日本が受けた被害に対して心から哀悼の意を表すとともに,日本政府および国民が現在の苦難を必ずや乗り越え,日本の国土建設を引き続き行っていくことを信じている旨表明しました。また,この困難な時期にこそ日ベトナム関係における強い団結の意を示したく,今後の両国関係をさらに強固なものにしていきたい旨述べました。
2 二国間関係
松本大臣とサン常務は,2010年10月末に両国首脳が発表した「アジアにおける平和と繁栄のための戦略的パートナーシップを包括的に推進するための日越共同声明」に基づく二国間の協力について意見交換を行いました。原子力分野での協力については,今後の両国の協力のあり方についての意見交換を行いました。また,レアアース分野の協力については早期の事業開始に向け共に作業していくことで一致しました。また,サン常務からは,2013年を日ベトナム友好年としてはどうかとの提案がありました。
3 経済関係
松本大臣から,ベトナム経済は高い成長を遂げており,引き続き経済政策を着実に実施されること,また日ベトナム経済関係が引き続き着実に発展することに対する期待を表明しました。これに対し,サン常務から,日ベトナム経済関係はベトナムにとって最も重要な関係の一つであり,ベトナム経済の発展のためにも,関係を一層強化していきたい,例えば今後10年で両国間の貿易を倍増させたい旨述べました。
4 経済協力
サン常務から,日本が困難な時期にもかかわらず,ベトナムへの支援継続の姿勢を表明していることを高く評価する旨述べました。
5 地球規模の課題
松本大臣とサン常務は,気候変動,安保理改革,MDGsフォローアップ会合等について意見を交換しました。