報道発表

中国原子力専門家との意見・情報交換会合(概要)

平成23年5月20日
  1. 5月20日(金曜日),外務省において,中国原子力専門家と日本側関係省庁及び機関との間で,東日本大震災を受け,東京電力福島第一原子力発電所事故概要,放射線測定・モニタリング,原子力発電所の安全管理・対策に関する意見・情報交換のための会合を開催しました。本件会合においては,日中双方の幅広い関係省庁及び機関から担当者が出席し,活発な意見・情報交換を行いました。
  2. 本件会合では,日本側より,東京電力福島第一原子力発電所の事故概要について説明を行い,事故の具体的な論点について質疑が行われました。また,放射線量の測定・モニタリングについて日本側の取り組みを説明し,測定の方法等について質疑を受けました。中国側からも中国側のモニタリングや国民への啓蒙等について説明がありました。さらに,原子力発電所の安全管理・対策についても双方の施策について説明しました。
  3. また,日本側より,原子力安全にも絡む論点として,農水産品等の風評被害も取り上げ,科学的データに基づいた対応を要請しました。中国側より,科学者はその影響を正しく理解しているが,国民に正しく理解させることに困難があるものの,日本側のメッセージは関係部門に伝達する旨の反応がありました。また,日本側より中国における船舶などの放射能検査等についても科学的データに基づいて対応を要請しました。この機会に,日本側から,在京外交団へのブリーフを含む情報提供に係る日本政府の取組について説明しました。
  4. 双方は今後とも積極的に交流・協力を継続していくことで意見が一致しました。

    【参考】日中の参加省庁・機関
    日本側:外務省,原子力安全委員会,文部科学省,厚生労働省,農林水産省,経済産業省原子力安全・保安院,(独)原子力安全基盤機構
    中国側:国家原子能機構,中国原子力科学研究院,中国放射線防護研究院,中国核電工程有限公司等
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