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ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁の玄葉外務大臣表敬
平成23年12月2日
本2日(金曜日)午後4時45分から約20分間,玄葉光一郎外務大臣は,外務省において,ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(Miss Helen Clark,Administrator of UNDP)の表敬を受けたところ、概要以下のとおりです。
- 冒頭,玄葉大臣から,クラーク総裁との会談は9月の国連総会以来,3か月で2度目であり,緊密な日本とUNDPとの関係を示す証と考える旨述べ,来日への歓迎の意を表したのに対し,クラーク総裁より,日本が掲げる開発目標とUNDPのマンデートは合致しており,日本とUNDPのパートナーシップはより強固なものとなっている旨述べました。
- 長期的な国際社会の課題について
(1)玄葉大臣とクラーク総裁は,ミレニアム開発目標(MDGS)達成に向けた取組の加速の重要性で一致しました。その上で,MDGsの達成期限である2015年以降を見据え,将来の国際開発目標について意見交換を行いました。玄葉大臣から,人間の安全保障の概念に基づき,検討を進めていくことが重要であると述べたのに対し,クラーク総裁から,衡平性,持続可能性も重視しており,今後の更なる日本とUNDPとの連携の可能性について述べました。
(2)2012年6月のリオ+20については,持続可能な開発の達成に向け,環境だけでなく貧困削減等も包括的に取り組み,緊密に連携していくことで一致しました。
- クラーク総裁から,日本の政府開発援助(ODA)はこれまで重要な役割を果たしてきた旨述べつつ,東日本大震災という困難にもかかわらず,日本が国際貢献に対する強固なコミットメントを維持していることに対し,感謝の意を述べました。玄葉大臣より日本国民のODAに対する理解を深めるため,UNDPの活動等について積極的に情報を発信していただきたい旨述べました。
- またUNDPの日本人職員増強についても意見交換が行われました。
(参考)ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド国自然保護大臣、住宅大臣、保健大臣、労働大臣、副首相を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて、首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は、国連において事務総長、副事務総長に次ぐポストである。UNDPは、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり、また危機予防と復興、民主的ガバナンス、環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは、我が国、国連、世銀と共にTICADの共催者でもある。