
第7回生物兵器禁止条約(BWC)運用検討会議の開催
平成23年12月2日
- 12月5日(月曜日)から22日(木曜日)まで,ジュネーブにおいて,第7回生物兵器禁止条約(BWC)運用検討会議が開催されます。我が国からは天野万利軍縮会議日本政府代表部大使が首席代表として出席し,一般討論演説を行う予定です。
- BWC運用検討会議は5年に1度開催されており,今回の会議では条約の過去5年間の運用をレビューし,条約の実施強化の方策につき幅広い議論を行った上で,2015年までの次期会期間の活動方針を決定して,最終文書として採択することが予定されています。
- 我が国は,今回の会議において,条約の実効性を強化するための具体策を盛り込んだ最終文書が採択されることが重要と考え,次期会期間の活動につき提案を行っている他,バイオ技術・生物剤が悪用・誤用され得るという二重用途性(デュアルユース)問題に関する科学者への教育・意識向上をテーマとしたサイドイベントを今回の会議開催中にスイスと共同で開催します。
- BWC運用検討会議における我が国の貢献が,生物兵器を含む大量破壊兵器の軍縮・不拡散に対する国際社会の取組強化と世界のバイオ脅威の削減に寄与することが期待されます。
(参考)第7回生物兵器禁止条約(BWC)運用検討会議
1. 生物兵器禁止条約(BWC)第12条は,条約前文の目的の実現及びこの条約の規定の遵守を確保するようにこの条約の運用を検討するため,条約発効の5年後に運用検討会議を開催することを規定しており,1980年の第1回運用検討会議以降,5年毎に開催されてきている。
2. 第7回目の今次運用検討会議では,締約国の条約履行状況の確認が行われる他,次期会期間(2012-2015年)の活動内容・予算につき協議し決定が行われる。議長はオランダ軍縮代表部大使が務め,国連事務総長のメッセージ紹介,締約国によるステートメントの後,各条レビュー,特定議題に関する議論が行われ,最終文書が取りまとめられる。
3. 本年3月,BWC体制強化の必要性を強調する内容の,運用検討会議に関するG8外相声明が発出されている。