報道発表

日・エチオピア外相会談

平成23年12月1日
(写真)日・エチオピア外相会談-1 (写真)日・エチオピア外相会談-2




 本1日(木曜日)午後6時30分から約2時間,玄葉光一郎外務大臣は,外務省賓客として来日中のハイレマリアム・デサレン・エチオピア連邦民主共和国副首相兼外務大臣(H.E. Mr. HAILEMARIAM Desalegn, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Federal Democratic Republic of Ethiopia)と飯倉公館において,日・エチオピア間の技術協力協定に署名するとともに,外相会談及び夕食会を行いました。外相会談及び夕食会の概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,玄葉大臣より,ハイレマリアム副首相兼外務大臣の来日を歓迎するとともに,東日本大震災に際するエチオピア政府・国民からの支援に対する謝意を表し,今般の訪日を機に二国間関係を一層強化したい旨述べました。これに対し,ハイレマリアム副首相兼外務大臣より,日本はエチオピアの重要なパートナーであり,日本がTICADプロセスの推進を通じて,同国を含むアフリカの発展に貢献していることを高く評価する旨述べました。
  2. 二国間関係
    (1)玄葉大臣より,我が国は今後ともエチオピアの開発計画に沿った支援を実施していく方針であり,特に農業・農村開発支援や「カイゼン」の導入・普及等の産業開発支援を推進していく旨述べました。これに対し,ハイレマリアム副首相兼外務大臣は,TICADプロセスを通じたこれまでの日本の支援に謝意を表明しつつ,エチオピアの産業開発を進める上で「カイゼン」の手法が重要である旨,また,特にインフラ開発分野で更なる支援を期待する旨述べました。
    (2)玄葉大臣より,官民連携を進めつつ,エチオピアとの貿易投資促進に取り組んでいきたい旨発言し,両大臣は,日本企業のエチオピア進出促進に向け,引き続き協力していくことを確認しました。
  3. この他,両大臣は,「アフリカの角」地域情勢や国際場裡における協力等についても意見交換を行いました。

【参考】我が国の対エチオピア産業開発支援
我が国は,「産業政策対話」と民間企業育成支援としての「品質・生産性向上計画調査」(通称「カイゼン(改善)・プロジェクト」(JICAによる技術協力))の二本柱による協力を推進中。「カイゼン」とは,品質・生産性向上のために現場の従業員も参加し全社的に改善を継続していく,日本企業で発展したボトムアップの取組。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る