
玄葉外務大臣によるマーリキー・イラク首相の表敬
平成23年11月22日
本22日(火曜日)午後4時50分頃から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,実務訪問賓客として来日中のヌーリー・アル=マーリキー・イラク首相(H.E. Mr. Noori Al-Maliki, Prime Minister)を,滞在中の宿舎に表敬訪問しましたところ,概要は以下のとおりです。なお,日本側から,上村中東アフリカ局参事官,赤堀大臣秘書官ほか,イラク側から,フェーリ駐日大使,アッバーウィー外務次官,ハラフ大統領府官房長代行ほかが同席しました。
- 日イラク関係
(1)玄葉大臣より,東日本大震災に対するイラクからの支援,特に,緊急時における原油の優先供給について謝意を表明しました。また,イラクから米軍が撤退した後も,イラクが地域の安定勢力として発展することに期待を表明しました。
(2)玄葉大臣は,引き続きイラクへの支援を着実に実施していくとともに,イラクとのパートナーシップを新たな段階に引き上げたい旨表明しました。また,エネルギー分野を中心として,我が国企業の一層のイラク進出の促進とそのためのイラク側の協力,イラク留学生の我が国への受け入れ等を通じた二国間関係の一層の発展への期待を表明しました。
(3)これに対して、マーリキー首相より,震災に対してお見舞いの意が表明されるともに,日イラクの友好関係は歴史も長く強固なものであり,あらゆる分野で一層の発展に向けて,特に経済合同委員会などハイレベルの交流を通じて更に強化されることを期待する旨述べました。また,日本企業がイラクへ進出することを歓迎する,それら日本企業がエネルギー分野への関心を有していることを理解しており,その点についても経済合同委員会でフォローされることが重要と述べました。
- 中東・北アフリカ情勢
この他,玄葉大臣とマーリキー首相は,歴史的な変革期にある中東・北アフリカ情勢について,率直な意見交換を行いました。