
人間の安全保障基金を通じたウズベキスタン共和国での事業に対する支援
平成23年11月16日
- 本16日(水曜日)(現地時間15日(火曜日)),国際連合から,我が国の主導により設置された国連人間の安全保障基金を通じて,国連開発計画(UNDP),世界保健機関(WHO),国連人口基金(UNFPA),国連ボランティア計画(UNV), 国連教育科学文化機関(UNESCO)がウズベキスタン共和国西部に位置するカラカルパクスタン自治共和国で実施する「アラル海災害の影響を受けた持続可能な生計」事業に対し, 394万4,787ドル(約3億5109万円)の支援を行うことが決定された旨通報がありました。
- カラカルパクスタン自治共和国は,生活基盤としてきたアラル海域の環境破壊によって,人間の安全保障上の深刻な影響を受けています。本プロジェクトは,カラカルパクスタン自治共和国住民の経済,食料,保健,環境上の安全保障を改善することを目指します。主な活動は以下の通りです。
(1)対象地域における所得創出機会及び経済・環境上の安全保障の向上
(2)若年層のニーズへの対応に焦点を当てた,環境災害及び経済的不安定から引き起こされる健康被害に対処するための一次医療従事者の能力強化
(3)経済・環境安全保障及び脆弱層の福祉向上に向けられた社会政策を策定・実施するための地方自治体の能力強化
- 本プロジェクトの実施により,カラカルパクスタン自治共和国の地方コミュニティの人間の安全保障の推進が期待されます。
(参考)人間の安全保障基金とは,人間の安全保障の実践のため,我が国のイニシアティブにより1999年に国連に設置された信託基金。人間の安全保障基金に対し,我が国は現在までに総額約413億円(約3億7,007万ドル)を拠出している。これまでも,この基金を通じ人間の生存,生活,尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の210件以上のプロジェクトを支援してきている。