
パプアニューギニア外務貿易省次官による中野外務大臣政務官への表敬訪問
平成23年11月15日
本15日(火曜日)午後14時10分から約20分間,中野譲外務大臣政務官は,来日中のマイケル・ムングル・マウエ・パプアニューギニア外務貿易省次官(Mr.Micheal Mungul MAUE, Secretary, Department of Foreign Affairs and Trade of Papua New Guinea)による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。なお,マウエ次官は,2002年から2009年まで駐日パプアニューギニア大使を務めました。
- 冒頭,中野政務官より,マウエ次官が現在そして駐日パプアニューギニア(PNG)大使時代にも両国の関係強化に尽力されたことに謝意を表明するとともに,東日本大震災に際して,PNG政府より温かいお見舞いと多額の義援金があったことに謝意を表明しました。
- これに対し,マウエ次官より,東日本大震災におけるPNGの支援は,日本との友好関係の証であり,長年に亘るODA等の日本政府によるPNGへの支援に対する感謝の気持ちの現れである旨述べました。
- また,中野政務官より,日本では液化天然ガス(LNG)の重要性が一層高まっており,PNGのLNGプロジェクトの順調な進展と2014年以降の日本への安定供給を期待する旨述べるとともに,マウエ次官が駐日大使時代に交渉開始に尽力した日・PNG投資協定が本年4月に署名されたことに触れ,同投資協定が早期に発効することにより,両国の経済関係が一層発展することを期待する旨述べました。さらに,投資を一層促進するためにも,PNG政府による治安改善に向けた更なる取組を要請しました。
- これに対し,マウエ次官より,日・PNG投資協定は,民間セクターを保護し,投資を一層促進するためのツールとしてPNG政府としても重視している,また,治安改善についても,警察官の採用増加及び能力強化等に取り組んでいるところである旨述べました。
- この他,二国間関係の強化に向けた今後の両国の取組や国際場裡における協力等について意見交換を行いました。
(参考)PNGにおけるLNGプロジェクト
現在,PNGで始動しているLNGプロジェクトでは,2014年に生産が開始され,生産量660万トンの約半分が我が国に輸出されることが決定しており(液化プラント建設も我が国企業が受注),その量は我が国LNG総輸入量の約5%を占める見込み。PNGでは他にもLNGプロジェクトが検討されている。