
玄葉外務大臣とエマーソン・オーストラリア貿易大臣との会談
平成23年10月1日
- 本1日(土曜日)午前9時過ぎから約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,外務省内にて,「偽造品の取引の防止に関する協定(仮称)(ACTA)」署名式への出席のため訪日したクレイグ・エマーソン・オーストラリア貿易大臣(Hon. Dr. Craig Emerson, Minister for Trade)と会談を行いました。
- 冒頭,玄葉大臣から,ACTAの早期発効に向けた協力を呼びかけるとともに,ギラード首相の被災地訪問を含む東日本大震災に際する豪州の支援に改めて謝意を表すと共に,豪州による日本への渡航情報の見直しを歓迎しました。エマーソン大臣からは,ACTAの合意に向けた日本の努力への謝意と早期発効に向けた努力の継続,日豪関係の重要性についての指摘がありました。また,両大臣は,日豪の戦略的パートナーシップの深化のため,両国間の相互補完的経済関係を一層強化することで合意しました。
- 両大臣は,日豪EPAについて,東日本大震災への対応という日本側の事情も踏まえつつ,両国の首脳間で話し合われたように,交渉の早期再開に向け努力することで一致しました。また,両大臣は,アジア太平洋地域の経済連携のあり方についても意見交換しました。
- 両大臣は,保護主義の広がりを抑え,グローバルな自由貿易を発展させるために、12月のWTO閣僚会議に向け引き続き協力していくことで一致しました。
- 先方より捕鯨問題について提起があり,双方の立場を述べるとともに,この問題での立場の相違が両国間の友好関係を損なわないよう双方が留意することで一致しました。