報道発表

マラウイ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換(「地下水開発計画」及び「カムズ国際空港航空航法システム改修計画」)

平成23年1月26日

/mofaj/press/release/logo/ticado.jpg

  1. 本26日(水曜日)(現地時間同日),マラウイ共和国の首都リロングウェ市において,我が方寒川富士夫駐マラウイ国大使と先方ケン・カンドド財務大臣(The Honourable Ken Kandodo, Minister of Finance)との間で,4.26億円を限度とする無償資金協力「地下水開発計画」及び7.78億円を限度とする無償資金協力「カムズ国際空港航空航法システム改修計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. 無償資金協力「地下水開発計画」

    (1)マラウイでは,安全な水を利用できる人口の割合は農村部で約46%に過ぎず,小河川,湧水及び手堀り井戸等が主要な水源として無処理のまま飲料水等に利用されることにより,下痢,赤痢等の疾病が発生する割合が高く,給水サービスの改善が急務となっています。

    (2)この協力は,対象地域にハンドポンプ付き深井戸給水施設を120箇所整備するものです。これにより,対象地域において安全な水を利用できる人口は約28,700人増加し,下痢,赤痢等の疾病が減少することが期待されます。
  3. 無償資金協力「カムズ国際空港航空航法システム改修計画」

    (1)内陸国であるマラウイにとって,航空輸送は外国との交易・交通上極めて重要ですが,本計画で改修対象の同空港の航空保安関連機材は,その大部分が1982年の開港時に設置されたもので,老朽化等が問題になっています。マラウイは,航空機の安全な運行の維持に努力してきましたが,同国の厳しい財政事情の下,十分な整備を行うことができず,我が国に同空港の改修を要請したものです。

    (2)この協力により,航空管制システム等が改善され,航空機の安全な運航が確保されます。
  4. 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国のインフラ分野及び水と衛生分野等における支援を表明しており,この協力はこれを具体化するものです。

【参考】 マラウイ共和国はアフリカ南部に位置し,面積は11.8万平方キロメートルを有し,人口は約1,428万人(世銀,2008),一人当たりGNI(国民総所得)は約280米ドル(世銀,2009)。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る