報道発表

第10回「日中軍縮不拡散協議」の開催について(概要)

平成23年1月14日
  1. 本14日(金曜日),第10回「日中軍縮不拡散協議」を東京において開催しました。同協議では,宮川眞喜雄外務省軍縮不拡散・科学部長が日本側代表を,成競業(セイ・キョウギョウ)外交部軍控司長が中国側代表を務め,軍縮・不拡散問題の全般にわたる幅広い意見交換が行われました。
  2. 今次協議では,日中双方から,約2年ぶりの協議開催に関して歓迎の意が表されました。また,日中間におけるグローバルな課題での協力強化に向けた機運が高まる中,「戦略的互恵関係」を一層発展させるべく,軍縮・不拡散分野においても協力関係を強化していくべきことが指摘されました。
  3. 軍縮分野においては,我が国から,昨年5月の核不拡散条約(NPT)運用検討会議で採択された行動計画を着実に履行するとの観点からも,核兵器国による更なる核軍縮・透明性の向上を求めるとともに,CTBTの早期批准,兵器用核分裂性物質生産モラトリアム宣言を行うよう中国側に要請しました。また,両国は,兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の早期交渉開始及び早期妥結の重要性につき,一致した認識を示しました。
  4. さらに,北朝鮮及びイランに関する地域問題についても協議を行い,北朝鮮の核問題については,朝鮮半島の非核化実現に向け,引き続き日中両国が協力しつつ取り組んでいくことで一致しました。イランの核問題についても,国際社会が一致して対応することの重要性を確認しました。
  5. 両国は,引き続き軍縮・不拡散分野で連携していくこととし,明年に,北京で次回協議を開催する方向で調整を行うこととしました。
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