報道発表

第2回日・カリコム外相会議:二国間会談(吉良外務大臣政務官とカリコム諸国代表との会談)

平成22年9月1日

本1日(水曜日)午後,吉良州司大臣政務官は,第2回日・カリコム外相会議に出席のため訪日中のバハマ国ハイチ共和国スリナム共和国ドミニカ国の代表とそれぞれ二国間会談を行ったところ,概要以下のとおりです。

  1. エルマ・エライネ・キャンプベル・バハマ国駐中国大使(H.E. Ms. Elma Elaine CAMPBELL, Ambassador of the Bahamas to the People’s Republic of China)

    吉良政務官から,バハマ国に接近中のハリケーン及び暴風雨により深刻な被害が発生しないことを望んでいる旨述べるとともに,同国が国際的な脱税及び租税回避行為の防止に向けた国際的情報交換ネットワークの整備・拡充に積極的に取り組んでいることを評価し,本年11月から予定されている我が国との租税に関する情報交換協定に係る政府間交渉が順調に進むことを期待する旨述べました。これに対しキャンプベル大使は,我が国の国際社会におけるリーダーシップを高く評価するとともに,二国間関係を更に活性化させたい旨述べました。また,国連安保理改革,環境・気候変動などの国際社会の諸課題について意見交換を行いました。
  2. アンドレ・マリー・パトリック・ドゥラトゥール・ハイチ共和国観光大臣(Son Excellence Monsieur Patrick DELATOUR, Minister of Tourism, Republic of Haiti)

    吉良政務官から,ハイチ国民及び政府に対し地震被害に対する弔意を表明するとともに,我が国は,震災国として,カリコム諸国を含めた国際社会と協調しつつ,ハイチへの支援を引き続き実施していく旨述べました。これに対し,ドゥラトゥール観光大臣から,経済関係を含めた二国間関係の維持・強化への期待とともに,総額約1億ドルの我が国支援に対する謝意の表明がありました。更に,同観光大臣より,国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に派遣されている我が国自衛隊施設部隊の活動に対する謝意とともに,同部隊の活動により情勢の安定化が進み,今年11月末の大統領選挙が自由で民主的に行われることとなる旨述べられました。また,吉良政務官から,ハイチの発展にはカリブ地域の連帯が不可欠であり,明日の第2回日・カリコム外相会議において,ハイチの復興支援についてカリコム諸国外相と議論を行うことは有意義である旨述べました。
  3. マノーマ・プリムウェイト・スックナンダン・スリナム共和国駐ガイアナ,ジャマイカ大使兼カリコム担当大使(H.E. Ms. Manorma Primwaite SOEKNANDAN, Ambassador of the Republic of Suriname to Guyana, Jamaica and CARICOM)

    吉良政務官から,国際場裡における我が国立場支持への謝意の表明とともに,引き続き二国間及び多国間の双方のレベルで協力関係を一層発展させていきたい旨述べました。これに対しスックナンダン大使から,我が国の経済協力支援に対する謝意の表明とともに,現在の良好な関係を更に発展させたい旨述べました。また,吉良政務官から,地球規模の課題の解決にはカリコム諸国の協力が重要であり,明日の10年ぶりに開催される第2回日・カリコム外相会議を有意義なものにしたい旨述べました。また,国連安保理改革,環境・気候変動などの国際社会の諸課題について意見交換を行いました。
  4. アルヴィン・バーナード・ドミニカ国外務担当国務大臣(Hon. Alvin BERNARD, Minister of State in the Ministry of Foreign Affairs, Commonwealth of Dominica)

    吉良政務官から,初の訪日を歓迎するとともに,国際場裡における我が国支持への謝意の表明を行いました。これに対し,バーナード国務相から,ドミニカ国は国際場裡において引き続き我が国を支持していく予定である旨述べるとともに,二国間の関係強化に対する期待が表明されました。また,吉良政務官から,ドミニカ国における気候変動への対策の重要性への理解とともに,環境と防災,貧困削減及び水産分野を重点としてドミニカ国への支援を実施しており,かかる協力を通じドミニカ国が更なる発展を遂げることを期待する旨述べました。これに対し,バーナード国務相から,我が国の経済協力に対する謝意の表明がありました。その他,国連安保理改革,捕鯨問題などの国際社会の諸課題についても意見交換を行いました。
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