
コートジボワール共和国に対する無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」に関する書簡の交換
平成22年8月4日
- 8月3日(火曜日)(現地時間),コートジボワール共和国のアビジャン市において,我が方岡村善文駐コートジボワール国大使と先方ジャン=マリー・カク・ジェルベ・外務・アフリカ統合大臣( H.E. Mr. Jean-Marie KACOU GERVAIS, Minister of Foreign Affairs and the African Integration of the Republic of Côte d'Ivoire)との間で,3億8千万円の無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画(le programme pour l’amélioration de capacité faisant face aux désastres naturels causés par le changement climatique)」に関する書簡の交換が行われました。
- コートジボワールにおいては,気候変動等の影響により近年水不足が深刻化しており,井戸掘削が急務となるとともに,洪水被害が相次いでいます。そのため,水供給・救命体制の強化の取組が急務となっていますが,同国政府の財政は赤字であるため,効果的な施策は講じられていません。「気候変動による自然災害対処能力向上計画」は,水供給・救命体制強化のため,井戸掘削機,給水車,給水資機材,救急救命用資機材等の購入に必要な資金を供与するものです。
- この協力は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において我が国が表明したアフリカ諸国の気候変動対策における取組への協力の強化を具体化するものであるとともに,昨年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,全ての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同を表明しているコートジボワールと引き続き気候変動対策で連携していきます。
(参考) コートジボワール共和国は、アフリカ西部に位置し、面積約32.24万平方キロメートル、人口約2,010万人(2009年)、1人あたりのGNI(国民総所得)880米ドル(2009年)。