報道発表

マリ共和国に対する無償資金協力「バマコ中央魚市場建設計画」に関する書簡の交換

平成22年6月24日

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  1. 6月23日(水曜日),マリの首都バマコ市において,我が方中川幸子駐マリ国大使と先方モクタール・ウアンヌ外務・国際協力大臣(S. E. Monsieur Moctar OUANE, Ministre des Affaires Etrangères et de la Coopération Internationale)との間で,総額10億2,700万円を限度とする「バマコ中央魚市場建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. 人口増加の著しい首都バマコ市では,住民への安定した食糧供給が大きな課題となっており,特に安価で衛生的なタンパク源の供給が急務となっています。しかしながら,衛生的かつ効率的な市場施設が整備されていないため,流通過程で鮮魚の鮮度低下による損耗が発生しており,貴重な自然資源,栄養源を大きく損失させています。
  3. こうした状況を踏まえ,我が国は,本件無償資金協力を通じて,ニジェール川南岸地域において,魚卸売市場(荷捌場等の建設,製氷機,貯氷庫等の調達)の整備を行うことによって,同地域及び近隣州での衛生的且つ安定的な鮮魚の供給を図ります。
  4. 我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカにおける貧困の削減と平和の定着を支援していくことを表明しており,本件協力は,これを具体化するものです。マリは,水産物の持続的利用支持国であり,水産分野において我が国と立場を同じくする等,我が国と良好な二国間関係を有しております。本計画の実施により,更なる関係強化が期待されています。

(参考) マリ共和国は,アフリカ西部に位置し,面積約124万平方キロメートル。人口1,270万人(2008年,世銀)。人口1人当たりのGNI(国民総所得)580ドル(2008年,世銀)。

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