報道発表

カンボジア王国に対する無償資金協力「人材育成奨学計画」及び「ネアックルン橋梁建設計画」に関する書簡の交換

平成22年6月23日
  1. 本23日(水曜日)(現地時間同日),プノンペン市において,フン・セン首相(Samdech Akka Moha Sena Padei Techo Hun Sen, Prime Minister of the Kingdom of Cambodia)の立会いの下,我が方黒木雅文駐カンボジア国大使と先方ハオ・ナムホン副首相兼外務・国際協力大臣(H.E. Mr. HOR Namhong, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)との間で,総額122億4,600万円を限度とする,以下の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

    (1)「人材育成奨学計画」(供与額:3億600万円) (The Project for Human Resource Development Scholarship)
    (2)「ネアックルン橋梁建設計画」(供与限度額:119億4,000万円) (The Project for Construction of Neak Loeung Bridge)
  2. 「人材育成奨学計画」は,カンボジアの若手行政官等を対象に,日本に留学するために必要な学費等を供与するものです。この計画の実施により育成される人材が,将来各分野で同国の抱える開発課題の解決に貢献するとともに,両国の相互理解,友好関係の構築に寄与することが期待されます。
  3. 「ネアックルン橋梁建設計画」は,国道一号線のメコン河渡河地点であるネアックルンに橋梁を建設するものです。この橋梁の開通により,タイ(バンコク),カンボジア(プノンペン),ベトナム(ホーチミン)を結ぶ「南部経済回廊」を通じる物流・交通・交流等が円滑になり,カンボジア国内のみならず,東アジア共同体構築の鍵となるメコン地域全体の経済発展に寄与することが期待されます。昨年11月の日本・メコン地域諸国首脳会議においても,この橋梁の重要性について,日メコンの首脳間で認識が共有されています。
  4. 我が国は,カンボジアの和平達成以降,同国を一貫して支援してきており,教育等の社会的弱者支援や,持続的経済成長と安定した社会の実現等を目指した分野で協力しています。

(参考) カンボジア王国は,面積181,035平方キロメートル,人口1,340万人(2008年),人口一人あたりのGNI(国民総所得)は640ドル(2008年,世界銀行)

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