
グルジアに対する無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に関する書簡の交換
平成22年6月17日
- 6月16日(水曜日)(現地時間同日),グルジアの首都トビリシにおいて,我が方蒲原正義駐グルジア国大使と先方グリゴル・ヴァシャッゼ外務大臣(Mr. Grigol VASHADZE, Minister of Foreign Affairs)との間で,4億8,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
- グルジアにおいては,年間発電量の約10%を担う火力発電所における天然ガスの燃焼により,国内で大気汚染や酸性雨等の環境問題が発生しており,グルジア政府は,クリーンエネルギーの普及促進等により,温室効果ガスの排出削減に努力しているものの,技術面・資金面での支援を期待している状況にあります。
- 本計画により供与される太陽光発電システムによって,グルジアにおける火力発電用の天然ガス使用量が低減し,それに伴う二酸化炭素排出量が削減されることが期待されます。
- 本計画は,昨年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同も表明しているグルジアと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考) グルジアは,黒海とカスピ海との間にあるコーカサス地方に位置し,面積約7万平方キロメートル(日本の約5分の1),人口440万人(2007年),1人当たりのGNI(国民総所得)は2,090米ドル(2007年)。