
タジキスタン共和国に対する無償資金協力(貧困農民支援)に関する書簡の交換
平成22年4月15日
- 本15日(木曜日)(現地時間同日)、タジキスタン共和国の首都ドゥシャンベにおいて、我が方中山喜弘在タジキスタン共和国臨時代理大使と先方ハムラーハン・ザリフィ外務大臣(Hamrokhon Zarifi, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)との間で、1億9,000万円を供与額とする「貧困農民支援」(Food Security Project for Underprivileged Farmers)に関する書簡の交換が行われました。
- タジキスタン政府は、主要食糧作物の自給率向上及び生産安定を目指し貧困削減戦略(PRS:2007-2009)等を策定し、近代的な農業機械を活用した生産性の向上を図ってきました。しかしながら、農業生産者が自力で農業機械を調達できる資金が不足していることから、生産性は依然として低いものとなっています。
- 本件協力は、貧困状況に置かれたタジキスタンの農民に対する支援を目的として、同国の主要食糧作物である小麦やジャガイモ等の増産に必要なトラクター等の農業資機材の購入とその輸送に必要な資金を供与するものです。本件協力により、同国における主要食糧作物の生産性が向上し、同国の貧困削減、経済社会開発に貢献することが期待されます。
(参考) タジキスタン共和国は、中央アジアに位置する内陸国であり、面積約14.3万平方キロメートル(日本の約4割)、人口約680万人(2008年:国連人口基金)、一人当たりGNI(国民総所得)は約600米ドル(2008年:世銀)。