報道発表

スリランカ民主社会主義共和国に対する円借款及び無償資金協力に関する書簡の交換

平成22年3月26日
  1. 本26日(金曜日)(現地時間同日)、スリランカのコロンボにおいて、我が方高橋邦夫駐スリランカ国大使と先方ジャヤスンダラ財務・計画省次官(Dr. P.B. Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で、総額366億6,400万円を限度とする下記4件の円借款及び22億9,800万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力「ジャフナ教育病院中央機能改善計画」(The Project for the Improvement of Central Functions of Jaffna Teaching Hospital)に関する交換公文の署名式が行われました。
  2. 円借款
    (1)地方道路開発計画 (Provincial / Rural Road Development Project)
    中央州、サバラガムワ州及び東部州において、路面の劣化の激しい州道及びコミュニティ道路(中央州・サバラガムワ州計約350km、東部州計約300km)の補修を行うもの。
    (イ)供与限度額:131億2,100万円
    (ロ)金利:1.40%(中央州、サバラガムワ州(一般条件))、0.65%(東部州(優先条件))
    (ハ)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)(中央州、サバラガムワ州)、40年(10年の据置期間を含む)(東部州)
    (ニ)調達条件:一般アンタイド

    (2)東部州給水開発計画」(Eastern Province Water Supply Development Project)
    東部州アンパラ県における上水道整備(送水網及び配水網の整備、浄水施設建設等)の他、同州上水道未整備地域における小規模給水設備の建設を行うもの。
    (イ)供与限度額:49億400万円
    (ロ)金利:0.65%(優先条件)
    (ハ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    (ニ)調達条件:一般アンタイド

    (3)キャンディ市下水道整備計画」(Kandy City Wastewater Disposal Project)
    キャンディ市において下水収集・処理システムを整備し、同市の貧困層居住区における公共衛生施設等の整備・改善を図るもの。
    (イ)供与限度額140億8,700万円
    (ロ)金利:0.65%(優先条件)
    (ハ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    (ニ)調達条件:一般アンタイド

    (4)アッパーコトマレ水力発電所建設計画」(Upper Kotmale Hydro Power Project)
    スリランカ中央部を流れるマハヴェリ河支流コトマレ川(既存コトマレ・ダム上流)に流れ込み式水力発電所(150MW)を建設するもの。
    (イ)供与限度額:45億5,200万億円
    (ロ)金利:0.20%(本邦技術活用条件(STEP))
    (ハ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    (ニ)調達条件:日本タイド
  3. 無償資金協力「ジャフナ教育病院中央機能改善計画」
    (1)スリランカでは、昨年5月にスリランカ政府と反政府武装勢力のタミル・イーラム解放の虎(LTTE)との内戦が終結しましたが、北部州における多くの医療施設が内戦により被害を受けて機能不全となっているため、ジャフナ教育病院に患者が集中しています。また同病院の病棟の半数以上は建設後40年以上が経過しており、施設も内戦中に設備投資がなされていなかったため、施設・機材ともに老朽化しており、病院としての機能を十分に発揮できていない状況にあります。
    (2)この協力の実施により、北部州の上位病院としての機能回復、中央診療機能の中央化・集約化による病院機能の効率化が期待されます。

(参考) スリランカはインド洋に位置する国であり、面積約6万5,607平方キロメートル、人口2,001万人(2007年央推定)であり、人口1人当たりのGDP(国内総生産)は約1,617米ドル(2007年)。

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