報道発表

ガボン共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成22年3月18日

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  1. 本18日(金曜日)(現地時間同日)、ガボンの首都リーブルビル市において、我が方加藤基駐ガボン国大使と先方ローズ・ベカレ外務・国際協力・仏語圏副大臣(Rose BEKALE, Ministre dlgu auprs du Ministre des Affaires Etrangres, de la Coopration Internationale et de la Francophonie)との間で、以下2件の無償資金協力(総額13億7,000万円)に関する書簡の交換が行われました。
    (1)「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」(供与額:6億7,000万円)
    (2)「森林保全計画」(供与額:7億円)
  2. 豊かな森林を有することから「地球の片肺」と呼ばれるコンゴ盆地に位置するガボンでは、発電量のうち水力発電が半分近い割合を占めるものの、特に乾季には水量が不足し電力の供給に支障をきたしています。ガボン政府は、2009年11月に総合的な環境政策「緑のガボン」を策定し、熱帯雨林の保全と太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの有効利用を目指しています。
  3. 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の環境・気候変動分野での取組を支援していくことを表明しており、今回の2件の協力は、これらの取組みを具現化するものです。またこれらの協力は、鳩山イニシアティブの一環として実施する案件です。我が国は、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同も表明しているガボンと引き続き気候変動分野で連携していきます。
  4. 案件の概要は以下の通りです。
    (1)「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」は、首都に所在する外務省及びオマールボンゴ大学に対して、系統連系型太陽光発電システム等の機材供与及び技術支援を行うことにより、温室効果ガスの排出削減に貢献するものです。
    (2)「森林保全計画」は、効果的な森林管理計画策定に必要な基本情報を収集するとともに、森林のモニタリング・評価を行うための資機材等を供与し、関連する技術支援を行うことにより、森林破壊の抑制、管理された森林開発、温室効果ガスの排出削減に貢献するものです。

(参考) ガボン共和国はアフリカの西部に位置し、国土面積は26.7万平方キロメートル、人口は140万人(2007年、世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)は6,450米ドル(2007年、世銀)。

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