報道発表

ルーマニアに対する円借款の供与

平成22年3月10日
  1. 本10日(水曜日)、東京において、日・ルーマニア首脳会談終了後、鳩山由紀夫総理大臣及びトライアン・バセスクルーマニア大統領(H.E. Mr. Traian BASESCU, President of Romania)の立ち会いの下、我が方雨宮夏雄駐ルーマニア国大使と先方アウレリアン・ネアグ在京ルーマニア大使(Mr. Aurelian NEAGU, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Romania to Japan)との間で、418億7,000万円を限度とする円借款「ブカレスト国際空港アクセス鉄道建設計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
  2. この円借款は、ルーマニアの首都ブカレスト中心部と、ルーマニアの玄関口であるヘンリ・コアンダ国際空港とを結ぶ地下鉄を建設するものです。
    ルーマニアでは、1989年の自動車保有自由化以後、首都ブカレスト市に流入する自動車数が1998年には5.6万台だったものが2007年には15.6万台と急増しており、深刻な交通渋滞や大気汚染が問題となっています。また、ルーマニアが2007年にEUに加盟したこともあり、ヘンリ・コアンダ国際空港の利用乗客数は2006年の約350万人から2015年には約630万人に増加する見込みです。このような状況から、大量輸送可能な公共交通機関の整備が不可欠となっています。
    この計画の実施により、ブカレスト市の輸送力の増強を図り、交通渋滞及び大気汚染が緩和されることで、地域経済の発展や都市環境の改善につながることが期待されます。
  3. 供与条件
    (1)金利:年1.7%
    (2)償還期間:25年(7年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考) ルーマニアは、面積約23.8万平方キロメートル、人口2,155万人(2007年、世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)6,150米ドル(2007年、世銀)。

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