
ブルキナファソに対する無償資金協力「国立水森林学校教育研修能力強化計画」に関する書簡の交換
平成22年12月2日
- 本2日(木曜日)(現地時間同日),ブルキナファソの首都ワガドゥグー市において,我が方杉浦勉駐ブルキナファソ国大使と先方ベドゥマ・アラン・ヨダ国務大臣兼外務・域内協力大臣(Son Excellence Monsieur Bédouma Alain YODA, Ministre d’Etat, Ministre des Affaires Etrangères et de la Coopération Régionale)との間で,6.55億円の無償資金協力「国立水森林学校教育研修能力強化計画(Projet de Renforcement des Capacités d’Enseignement et de Formation de l’Ecole Nationale des Eaux et Forêts)」に関する書簡の交換が行われました。
- ブルキナファソは,国連開発計画の人間開発指数が182か国中177位(2009年)であり,世界で最も貧しい国の一つに数えられています。また,同国は,国土の北半分がサヘル地域に属し,森林減少・砂漠化問題に直面しています。
- この協力は,同国の環境・生活環境省の技術系職員(森林官・環境技官)の育成・再教育機関である国立水森林学校の教室棟,寄宿舎等の建設,研修用機材の整備,情報処理・機材維持管理に関する技術支援を行うものです。これにより,国立水森林学校の学生受入能力が年間240人から500人に増加するとともに,森林・環境分野の人材不足の解消,教育・研修の質の向上が見込まれます。
また,国立水森林学校は私費学生やトーゴ,ニジェール等からの留学生も受け入れており,この協力により,ブルキナファソ及び周辺国における環境・気候変動問題への対処能力が向上することが見込まれます。
- 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の環境・気候変動分野での取組みを支援していくことを表明しており,この協力は,これを具体化するものでもあります。
また,この協力は,昨年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環として実施するものです。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同も表明しているブルキナファソと引き続き気候変動分野で連携していきます。
【参考】 ブルキナファソは,国土面積約27万平方キロメートル,人口1,520万人(2008年、世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約510米ドル(2009 年、世銀)。