
ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁の前原外務大臣表敬
平成22年11月30日
- 本30日(火曜日)15時10分から約30分間,前原誠司外務大臣は,外務省において,ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁の表敬を受けました。
- 冒頭,前原大臣より,9月の国連総会以来の再会につき嬉しく思う旨述べ,訪日歓迎の意を表したのに対し,クラーク総裁より,日本はUNDPにとって最大規模の重要なパートナーである旨述べました。
- 続いてクラーク総裁より,アフガニスタンにおける復興支援,パキスタン洪水早期復興支援,第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)への取組を始めとしたアフリカ支援,環境・気候変動対処,ミレニアム開発目標(MDGs)といった様々な開発課題に対する日本の支援につき謝意を述べた後,9月のMDGs国連首脳会合で菅直人総理大臣が表明した,同会合をフォローアップする国際会議にUNDPとしても全面協力する用意がある旨述べました。また,クラーク総裁より,今般,国会で承認されたUNDPへの補正予算による任意拠出金につき謝意が述べられるとともに,UNDPの通常予算(コア予算)に対する任意拠出金の重要性についても強調しました。
- 前原大臣よりは,9月に開催されたMDGs国連首脳会合をフォローアップすることが重要であり,そのための国際会議を明年東京で開催することを考えている旨述べるとともに,UNDPの同会議への協力表明につき謝意を述べました。また,平成23年度概算要求においては,UNDP通常予算に対する任意拠出金の削減幅を抑えるべく最大限努力した旨応答し,日本とUNDPとの協力関係を確認しました。
【参考】 ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド国自然保護大臣,住宅大臣,保健大臣,労働大臣,副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて,首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は,国連において事務総長,副事務総長に次ぐポストである。UNDPは,ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた取組を推進する主導的機関であり,また,危機予防と復興,民主的ガバナンス,環境とエネルギー等の分野において中心的な役割を果している。UNDPは,我が国,国連,世銀とともに,TICADの共催者でもある。