
拡散に対する安全保障構想(PSI)オペレーション専門家会合(OEG)の開催
平成22年11月2日
- 11月1日(月曜日)から2日(火曜日)までの2日間,我が国が初めて主催する拡散に対する安全保障構想(PSI)オペレーション専門家会合(OEG)が,三田共用会議所において開催されました。我が国を含め,アルゼンチン,豪州,カナダ,デンマーク,フランス,ドイツ,ギリシャ,イタリア,オランダ,ニュージーランド,ノルウェー,ポーランド,ポルトガル,韓国,ロシア,シンガポール,スペイン,トルコ,英国,米国の計21か国が参加し,今後のPSIの活動の在り方につき,幅広く議論を行いました。
- 1日の会合冒頭では,徳永久志外務大臣政務官が基調演説を行いました。同政務官はその中で,PSIは大量破壊兵器・ミサイル及びそれらの関連物資の不拡散にとって重要なイニシアティブであること,PSIは貨物の押収・処分や,拡散阻止活動の一層の成功のために産業界の関与を得る方策について議論する活動へと発展したこと,PSI支持国数は当初の11か国から7年の間に98か国に増加したこと等に言及しつつ,拡散の手法が多様化し拡散事例は絶えない中でPSIは岐路に差し掛かっており,今回の会合がPSIの進むべき方向性を示すような創造的なアイデアと建設的な対話を生み出すことを期待する旨述べました。
【参考】 PSIについて
PSIは,国際社会の平和と安定に対する脅威である大量破壊兵器・ミサイル及びそれらの関連物資の拡散を阻止するために,国際法・各国国内法の範囲内で,参加国が共同してとりうる移転及び輸送の阻止のための措置を検討・実践する取組であり,特定の国家・非国家主体を対象とするものではない。なお,PSI各種会合での議論の内容はPSI参加国間の申合せにより,非公表。