
サントメ・プリンシペ民主共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成22年1月15日
- 1月15日(金曜日)(現地時間14日(木曜日))、サントメ・プリンシペの首都サントメにおいて、我が方加藤基駐サントメ・プリンシペ国大使(ガボンにて兼轄)と先方カルロス・アルベルト・ピレス・ティニー外務・協力・共同体大臣(M. Carlos Alberto PIRES TINY, Ministre des Affaires Etrangères, de la Coopération et des Communautes de la République Démocratique de Sao Tomé et Principe)との間で2億5,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。
- サントメ・プリンシペの経済はカカオ生産に大きく依存する脆弱なものであり、1980年代の一次産品価格低迷により大打撃を受け、その後も経済不振が長期化しています。長期的に下落を続けたカカオ価格、昨今の原油価格・食糧価格の高騰、そして食糧の外部依存率の増加が、同国の収入と生活水準の低下に大きく影響しており、同国は農業生産の拡大と多様化に努力していますが、食糧生産は依然として低迷し、国民の需要を満たすためには不十分なものとなっています。こうした状況を受け、同国政府は我が国に対しコメによる食糧援助を要請しました。
- 我が国は、2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の農業・食料分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものです。本件援助が、同国の貧困層にも食糧を購入する機会を提供すると共に、食糧価格の安定に寄与し、同国の貧困削減に貢献することを期待します。
(参考) サントメ・プリンシペ民主共和国は、西アフリカ、ギニア湾上に位置し、面積約960平方キロメートル、人口約16万人(2008年、世銀)、1人あたりのGNI(国民総所得)1,020米ドル(2008年、世銀)。