報道発表

地震・火山学専門家による北方領土訪問

平成21年9月17日
  1. 9月18日(金曜日)から21日(月曜日)までの4日間、中川光弘・北海道大学大学院理学研究院教授を団長とする地震・火山学専門家計6名は、四島交流の枠組みにより択捉島を訪問します。択捉島では、現地専門家との間で、択捉島での過去の火山活動履歴、地質構造、地震性地形等に関する研究調査及び意見交換が予定されています。
  2. 北方四島を含む日露の隣接地域において地震の予測及び対処、火山活動の研究等を含む防災分野での協力を進めることは、日露間の首脳レベルでも繰り返し確認されてきています。この認識に基づき、平成19年2月に行われたミハイル・エフィモヴィッチ・フラトコフ(H.E. Mr. Mikhail Efimovich Fradkov)ロシア首相訪日の際に、「日本国及びロシア連邦の隣接地域における地震、火山噴火及び津波の予測、警戒及び対処の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」が署名され、具体的な協力を進めていくこととなりました。
  3. 今回の地震・火山学専門家による択捉島訪問は、地震・火山学専門家による第5回目の北方四島訪問となります(第1回訪問:平成19年5月・色丹島、第2回訪問:同8月・択捉島、第3回訪問:同10月・国後島、第4回訪問:平成21年9月11日から14日・色丹島)。
  4. このような専門家による北方四島への訪問及び交流事業を着実に実施するとともに、これを一層発展させていくことは、我が国国民と北方四島住民との間の相互理解の増進に寄与するとともに、北方四島を含む北海道東部における火山活動の研究、地震の予測に関する研究、これらの地域における災害への対処等を進めていく上で有意義です。このような専門家の交流が、今後、この分野における日露協力の拡大につながっていくことを期待します。
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