
アフリカ連合(AU)ミッション上級幹部養成コースの開催支援及び同コースへの本邦よりの講師派遣
平成21年5月19日
- 日本政府は、AUが、国連の支援の下、5月24日(日曜日)から6月4日(木曜日)までエジプトにて実施するAU平和支援ミッションの幹部養成コースの開催を財政的に支援するとともに、本邦より講師2名を派遣することとしました。本件は、日本が現在、実施中のアフリカPKO訓練センター支援の一環です。
- 具体的には、アフリカ紛争解決平和維持訓練カイロ地域センター(CCCPA)において開催される今回の研修の開催経費の一部を負担すると共に、同研修の上級講師として、榊枝宗男陸将補(陸上自衛隊小平学校長)及び長谷川祐弘法政大学法学部教授(元東ティモール担当国連事務総長特別代表)を派遣します。榊枝陸将補、長谷川教授は共に、講義及び机上演習に参加し、これまでの国際平和協力活動における知見を踏まえ、受講生に対し、指導、助言等を行う予定です。
- 日本は、PKO訓練センターへの協力を通じてアフリカ諸国の平和維持能力向上を積極的に支援しています。特に今回の支援は、AU自身の平和維持能力の強化にも資するものであり、AUとのパートナーシップ強化の観点からも有意義です。このように、今後とも財政面だけでなく、人材面においても、日本の知見や経験を活かして、意義のある支援を行っていく考えです。
【参考1】カイロPKO訓練センターに対する日本の支援
現在、日本は、国際連合開発計画(UNDP)を通じてエジプトのアフリカ紛争解決平和維持訓練カイロ地域センター(CCCPA)に約300万ドルの支援プロジェクトを実施中であり、本件コースの開催支援は、同プロジェクトの一部(約13万ドルを支出)(カナダ、ドイツとの合同拠出)。
【参考2】AUミッション上級幹部養成コース(AU Senior Mission Leaders Course)
AUが、国連PKO局の支援の下、将来のAUの平和支援ミッションの幹部を養成する目的で、これまで3回実施。受講者は、アフリカ諸国の軍隊の上級幹部(准将・大佐クラス)及び同等クラスの文民(警察幹部含む)計25名。アフリカ大陸で行われているPKO要員訓練コースの中では最もハイレベルなもの。