報道発表

「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」北東アジア地域会合開催

平成21年5月19日
  1. 5月22日(金曜日)と23日(土曜日)の両日、北京において、「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」北東アジア地域会合が、川口順子元外務大臣及びギャレス・エバンス(The Hon. Gareth Evans AO)元豪外相を共同議長として開催されます。
  2. 上記国際委員会は、2010年NPT運用検討会議の成功に貢献し、核兵器のない世界に向けた中長期的な視点からの提言を同会議に先駆けて発表することを主な目的としており、今回の北東アジア地域会合は、国際委員会の本会合とは別に、国際委員会の活動に対する同地域の支持を得ること、及び、国際委員会が取り扱っている核軍縮、核不拡散、原子力の平和利用に関する地域的な課題について、国際委員会メンバー(共同議長及び地域出身メンバーが中心)が、北東アジア地域の専門家(官民)と意見交換を行うために開催されるものです。
  3. 本件会合には、日本からの専門家として、猪口邦子衆議院議員(国際軍縮促進議連事務局長代理)、阿部信泰軍縮・不拡散促進センター所長(諮問委員)、近藤駿介日本原子力委員会委員長(諮問委員)、遠藤哲也前日本原子力委員会委員長代理、吉田文彦朝日新聞論説委員、秋山信将一橋大学准教授が個人の資格にて出席する予定です。
  4. 日本政府としては、本件国際委員会が、核兵器のない平和な世界に向けた道筋や、NPTを基礎とする国際的な核軍縮・不拡散体制を堅持・強化する方途を提示できるよう、引き続き豪州政府とともに本件委員会事務局としての支援を行っていく考えです。

(参考)核不拡散・核軍縮に関する国際委員会

本委員会は、昨年7月の日豪首脳会談において、福田総理(当時)とラッド豪首相の間で、日豪共同イニシアティブとして立ち上げることが合意されたもので、共同議長として川口順子元外務大臣とギャレス・エバンス元豪外相が任命された。核軍縮・核不拡散及び原子力の平和的利用を取り扱い、2010年5月に開催されるNPT運用検討会議の前に、具体的な勧告等を含む報告書を提示する。報告書の提示までに4回の会合を開催予定。本委員会の本会合について、第1回会合は2008年10月20日から21日までシドニーで、第2回会合は2009年2月14日から15日までワシントンDCで開催された。今後、第3回会合を6月にモスクワで、第4回会合を10月に日本(広島)で開催する。また、2009年5月に中南米地域会合(於:サンティアゴ)が開催された他、北東アジア(本件)、南アジア(9月、デリー)、中東(9月~10月、カイロ)の各地域で地域会合を開催する。

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