報道発表

村瀬信也・上智大学教授の国連国際法委員会委員当選

平成21年5月7日
  1. 山田中正(やまだ・ちゅうせい)委員の辞任に伴う国連国際法委員会(International Law Commission; ILC)委員補欠選挙が、5月4日(月曜日)、ジュネーブの国連欧州本部で行われ、日本の村瀬信也(むらせ・しんや)候補(上智大学教授)が選出されました。
  2. 村瀬信也教授は、国連法務局法典化部職員、アジア開発銀行行政裁判所裁判官、気候変動政府間パネル(IPCC)第4次報告書主要執筆者等を歴任し、現在も、日本の国際法学会の理事、世界で最も権威がある国際法学術機関の1つであるハーグ国際法アカデミーの理事を務めています。
  3. 国際社会における紛争を平和的に解決し、国際社会の平和と繁栄を実現する上で、日本は、国際社会における「法の支配」の確立を重視しており、この観点から、国際法の発展は極めて重要であると考えています。今般の村瀬教授の当選は、日本として、国際法委員会を通じて国際法の発展に引続き積極的に参画・貢献していく上で重要な意義を有しています。

(参考)国際法委員会・同委員会選挙

  1. 国際法委員会(ILC)は、国連総会決議により1947年に設立。これまで外交・領事関係条約、海洋法4条約(領海条約、公海条約、大陸棚条約、漁業資源保存条約)、条約法条約、国際刑事裁判所規程、国連国家免除条約等の草案を起草。
  2. 同委員会には、日本から、これまで横田喜三郎元最高裁長官(1957-61)、鶴岡千仭元国連大使(1961-81)、小木曽本雄元駐タイ大使(1982-91)、山田中正元駐インド大使(1992-2009)が委員を務めた。
  3. 同委員会は34名の委員(任期5年)により構成され、5年毎に全員改選。今回は任期中に委員が辞任した場合に当たり、委員の互選による補欠選挙が行われた。
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