
日英外相電話会談について
平成21年4月28日
4月28日午後3時40分より約10分間、中曽根外務大臣は、先方の発意により、ミリバンド英外務大臣との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、ミリバンド外相より、先般、東京で開催されたパキスタン支援国会合とフレンズ会合の成功に祝意を表明するとともに、日本のリーダーシップへの謝意表明がありました。
- ミリバンド外相より、本日(28日)よりクシュネール仏外相らとともにスリランカを訪問予定である、特にスリランカ北部における人道状況を懸念しており、スリランカ政府に対して戦闘の停止を働きかけるとともに、タミル・イーラム解放の虎(LTTE)に対し暴力の放棄と一般市民の移動の自由の確保を働きかける予定である旨述べました。
- これに対し、中曽根大臣より、多数の国内避難民が厳しい状況におかれていることを懸念しており、日本としても迅速かつ適切な人道支援を行いたい旨述べるとともに、先般、一般市民を「人間の盾」として利用しているLTTEを強く非難し、全ての関係者にさらなる一般市民の犠牲を防ぐよう求める内容のG8外相声明を発出できたことは一つの成果である旨述べました。
- 中曽根大臣とミリバンド外相は、引き続きスリランカにおける国民和解に向けた政治プロセス進展のため、緊密に連携していくことで一致しました。