報道発表

ベトナムに対する円借款の供与について

平成21年3月31日
  1. 日本政府は、ベトナム社会主義共和国政府に対し、同国の経済社会開発及び市場経済化努力を支援するため、総額832億100万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、3月31日(火曜日)、ハノイにおいて、日本側坂場三男駐ベトナム国大使とベトナム側ヴォー・ホン・フック計画投資大臣 (H.E. Mr. Vo Hong Phuc, Minister of Planning and Investment of the Socialist Republic of Viet Nam)との間で行われました。
  2. 対象案件および供与限度額

    (1)ハノイ市都市鉄道建設計画(ナムタンロン-チャンフンダオ間(二号線))(第一期):146億8,800万円

    (2)ハイフォン都市環境改善計画(第二期): 213億600万円

    (3)第二期ハノイ水環境改善計画(第二期):292億8,900万円

    (4)国道・省道橋梁改修計画(第二期):179億1,800万円

    計  832億100万円

  1. 対象案件の概要
  2. (1)ハノイ市都市鉄道建設計画(ナムタンロン-チャンフンダオ間(二号線))(第一期)

     ハノイ市北部のノイバイ国際空港から、市南西部ハドンまでの都市鉄道計画(41.5キロメートル)のうち、最も優先度の高い区間(11.5キロメートル)を建設し、首都であり北部経済の拠点であるハノイ市内の交通渋滞、及び大気汚染の緩和を図るものです。

    (2)ハイフォン都市環境改善計画(第二期)

     ベトナム第三の都市であるハイフォンにおいて、下水・排水施設(下水管網・下水処理場・排水路改修等)及び廃棄物回収施設(廃棄物埋立地、廃棄物回収車等)を整備し、水質改善及び浸水被害の軽減等を図るものです。

    (3)第二期ハノイ水環境改善計画(第二期)

     工業化と人口集中が進む首都ハノイのトーリック川流域において、下水・排水施設(下水管網、下水処理場、ポンプ場、洪水調整池等)を整備し、水質改善及び浸水被害の軽減を図るものです。

    (4)国道・省道橋梁改修計画(第二期) 

     ベトナム全国の国道・省道上にある脆弱な橋梁の修復・架け替えを行うとともに、道路・橋梁に係る維持管理体制の整備等を行い、安全で信頼性の高い道路ネットワークの確保を図るものです。

  1. 供与条件
  2. (1)対象案件:上記1.(1)

      (イ)金利:年0.2%(本邦技術活用条件)(コンサルティングサービス部分については、年0.01%)

      (ロ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)

      (ハ)調達条件:日本タイド

    (2)対象案件:上記1.(2)及び(3)

      (イ)金利:年0.55%(優先条件)(コンサルティングサービス部分については、年0.01%)

      (ロ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)

      (ハ)調達条件:一般アンタイド

    (3)対象案件:上記1.(4)

      (イ)金利:年1.2%(一般条件)(コンサルティングサービス部分については、年0.01%)

      (ロ)償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)

      (ハ)調達条件:一般アンタイド

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