報道発表

中曽根外務大臣へのザイヌル・シンガポール外務担当上級国務大臣表敬(概要)

平成21年2月25日
  1. 2月24日(火曜日)、16時から約20分間、第7回日本・シンガポール・シンポジウム出席のため来日中のザイヌル・シンガポール外務担当上級国務大臣は、中曽根外務大臣を表敬しました。
  2. 冒頭、中曽根大臣より、シンガポールと日本は、世界の安定と繁栄について基本的な利害や考えを共有するパートナーであり、様々なレベルで連携を強化する取組を推進していくことが必要である旨を述べました。また今般の訪日の主要目的である第7回日本・シンガポール・シンポジウムにおいても両国の各界有識者による知的交流が深まったことを喜ばしいと歓迎しました。これに対してザイヌル外務担当上級国務大臣は、多くの要人往来が示すように、日本とシンガポールの両国が強く、暖かくかつ戦略的な関係にあり、二国間関係はもちろん、地域また世界へ貢献する協力関係を共有する旨述べました。
  3. ザイヌル外務担当上級国務大臣から、最近の金融危機や世界経済の減速に関して、日本の役割は重要でありその行動に期待する旨述べました。これに対して中曽根大臣より、最も大きな潜在力を有するアジア地域が開かれた成長センターとして世界経済を牽引するよう、両国がより連携していきたい旨述べると共に、ジャパン・クリエーティブ・センター(JCC:日本文化の発信拠点)の開設に向けた協力等を通じ二国間関係をさらに力強く前進させたい旨、更に気候変動問題についても、全ての主要経済国が責任ある形で参加する公平かつ実効的な2013年以降の枠組の構築のために引き続き協力していきたい旨述べました。
  4. ザイヌル外務担当上級国務大臣から、気候変動問題に関しては、日本が先進的な環境関連技術を有することから、世界をリードする役割への期待を表明し、また、日本が有するソフトパワーというべき日本文化を発信する有力な媒体となるJCCの開設に向けて協力していきたい旨述べました。
  5. 中曽根大臣より、本年はシンガポールがAPECの議長国であり、来年は日本が議長国となるところ、APECがアジア太平洋地域の進むべき方向を示していくべく、両国間でより緊密に協力したい旨述べ、またザイヌル外務担当上級国務大臣が中曽根大臣のブルーリボン・バッジに言及したことを受け、北朝鮮日本人拉致問題についても我が国の考えを説明し理解と協力を求めました。
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