
シリア・アラブ共和国への無償資金協力「救急医療整備計画」に関する交換公文署名式について
平成21年2月4日
- 2月4日(水曜日)(現地時間同日)、シリアの首都ダマスカスにおいて、国枝昌樹駐シリア国大使とタイスィール・ラッダーウィ・シリア国家企画庁長官(Mr.
Tayssir Raddawi, Head of the State Planning Commission)との間で、8億6,100万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力「救急医療整備計画」(the
Project for Upgrading Emergency Services)に関する交換公文の署名式が行われました。
- シリアは中東和平の鍵を握る重要な国であり、我が国は同国の安定化、市場経済化努力を支援するため、シリアに対して国民生活の向上に資する援助を実施してきています。シリアでは、交通量の増加等による交通事故の増加により、救急患者が増加しつづけています。本計画は、特に緊急の対応が必要な首都圏のダマスカス県など6県の救急医療体制を強化するため、160台の救急車両や、関連医療機材、救急患者の搬送体制を構築するための無線機材等を整備するものです。
- 本件協力により、対象6県の住民約1,120万人(シリア全体の人口の約60%)を対象とするシリアの救急医療体制が改善されることが期待されます。
(参考) シリア・アラブ共和国は、面積約18.5万平方キロメートル、人口1,990万人(2007年世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)約1,760米ドル(2007年世銀)。