報道発表

インドネシアに対する円借款及び無償資金協力に関する交換公文署名式(「第二次気候変動対策プログラム・ローン」、「ニアス島橋梁復旧計画」及び「第二次西ヌサトゥンガラ州橋梁建設計画」)

平成21年12月10日
  1. 本10日(木曜日)、インドネシア・バリにおいて、鳩山由紀夫総理とスシロ・バンバン・ユドヨノ(H. E. Dr. H. Susilo Bambang Yudhoyono)大統領の立ち会いの下、我が方塩尻孝二郎駐インドネシア国大使と先方マルティ・ナタレガワ外務大臣(Dr. R.M. Marty M. Natalegawa, Minister for Foreign Affairs)との間で、374億4,400万円を限度とする円借款「第二次気候変動対策プログラム・ローン(景気刺激支援含む)」、15億2,200万円を限度とする無償資金協力「ニアス島橋梁復旧計画」、及び4億9,200万円を限度とする無償資金協力「第二次西ヌサトゥンガラ州橋梁建設計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
  2. 「第二次気候変動対策プログラム・ローン(景気刺激支援含む)」

    (1)供与条件

    (イ)気候変動対策円借款分

    供与限度額:280億8,300万円
    金 利:年0.15%
    償還期間:15年(5年の据置期間を含む。)
    調達条件:一般アンタイド

    (ロ)緊急財政支援分

    供与限度額:93億6,100万円
    金利:変動金利(円LIBOR(6か月))
    償還期間:15年(3年の据置期間を含む。)
    調達条件:一般アンタイド

    (2)概要

    (イ)「鳩山イニシアティブ」の初の具体的案件として、インドネシア政府による気候変動対策努力を支援するものです。インドネシア政府が進める気候変動対策を、政策対話を通じて支援し、(a)温室効果ガス吸収・排出規制による温暖化緩和に貢献するほか、(b)気候変動の悪影響に対する適応能力強化、(c)気候変動に係る分野横断的課題への対応を推進するため、約281億円の「気候変動対策円借款」を供与するものです。

    (ロ)併せて、世界的な金融危機の影響でインドネシア政府の財政収入が急激に減少し、短期的な資金ニーズが発生していることを踏まえ、インドネシアの気候変動対策への取り組みを一層後押しする観点からも、約94億円の「緊急財政支援円借款」を供与するものです。

    (ハ)本プログラム・ローンにより、CO2排出量が中・米に次いで第3に大きいインドネシアにおいて気候変動の取組が一層促進され、同国の持続的な経済発展に資することが期待されます。
  3. 無償資金協力「ニアス島橋梁復旧計画」

    (1)本計画は、2004年の北スマトラ沖地震などで大きな被害を受けたインドネシア西部のニアス島において橋長の大きい6橋梁の耐震補修・架け替えに必要な資金を供与するものです。

    (2)本計画により、耐震分野に優れる我が国の技術を活用して同島内の6橋梁が掛け替えられることにより、物資輸送が円滑化し、被災地域の復旧・復興促進に寄与することが期待されます。
  4. 無償資金協力「西ヌサトゥンガラ州橋梁建設計画」

    (1)本計画は、インドネシアで最も貧困な地域の一つであるインドネシア東部の西ヌサトゥンガラ州スンバワ島の南岸沿い幹線道路西側区間において4橋梁を新設するために必要な資金を供与するものです。

    (2)本計画により、同幹線道路の西側区間で一般車両による通年通行が可能となり、人や物の流れが活発化し、住民による公共サービス等へのアクセスが向上するなど、地域住民の生活改善に寄与することが期待されます。
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