
武器貿易条約(ATT)決議案の国連総会第一委員会での採択
平成21年10月31日
- 日本時間31日(土曜日)(米国時間30日)、第64回国連総会第一委員会において、我が国が共同提案国(我が国の他は英国、フィンランド、コスタリカ、アルゼンチン、豪州、ケニア)と共に提出した武器貿易条約(ATT)決議案は投票の結果、賛成153、反対1、棄権19の圧倒的賛成多数で採択されました。
- 我が国はこの決議採択を歓迎します。この決議により、2012年の国連武器貿易条約会議での条約作成に向けた協議プロセスがスタートすることとなります。
- 我が国としては、強力で実効性のあるATTを作成することが重要と考えており、各国と議論を深めつつATT作成に積極的に貢献していきたいと考えています。
- 今後、本件決議は12月に国連総会本会議において票決にかけられる予定です。
【参考】
(1)投票結果は、賛成153、反対1(ジンバブエ)、棄権19(中国、インド、パキスタン、ロシア、アラブ諸国他)。
(2)武器貿易条約(ATT; Arms Trade Treaty)は、通常兵器の国際的な移譲(輸出入等)を規制するための諸原則を定める条約であり、今後国連において本格的な議論が行われる予定。条約で想定される内容としては、例えば、国際人権法・人道法に則った移譲の確保、非合法市場への逸脱の防止等がある。戦闘機、戦艦、戦車、ミサイル、小型武器等の通常兵器が対象となり得る。