報道発表

日・ボスニア・ヘルツェゴビナ外相会談

平成21年10月19日

(写真) (写真)

 19日(月曜日)午後7時より午後9時15分頃まで、岡田外務大臣は、訪日中のアルカライ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外務大臣と飯倉公館において会談及び夕食会を行い、二国間関係及び国際情勢につき意見交換を行いました。外相会談及び夕食会における主なやりとりの概要は以下のとおりです。

  1. 二国間関係、ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢
  2. (1) 岡田外相より、本年9月の外相就任後初めての外務省賓客としてアルカライ外相をお迎えできうれしいとの歓迎の意を述べました。また、岡田外相より、セルビア、マケドニア、コソボ等、過去のこの地域への訪問経験を紹介しつつ、ボスニア・ヘルツェゴビナを始め旧ユーゴスラビア諸国が民族紛争の時代を経て国造りに取り組んでいることに敬意を表しつつ、日本はこうした着実な努力を国際社会とともにしっかりサポートしていきたい旨述べました。また、岡田外相より、我が国の新たな対ボスニア・ヘルツェゴビナ支援として、環境分野に関する円借款供与の方針や、国際NGOによる残留地雷除去活動に20万ユーロの無償資金協力を行うことを表明しました。

    (2) アルカライ外相より、日本が二国間支援として、また、和平履行評議会(PIC)のメンバーとして、ボスニア・ヘルツェゴビナの復興及び和平履行に対し行ってきたこれまでの支援・貢献に対し、また、新規円借款供与方針や地雷除去活動への新規支援に対し、各々謝意表明がありました。また、アルカライ外相より、今後、貿易・投資、観光等の面でも日本との関係が密接になることを望んでいるとの発言がありました。

    (3) アルカライ外相より、ボスニア・ヘルツェゴビナが悲惨な民族紛争を経験するに至った経緯につき説明しつつ、同国は現在一定の復興・発展を遂げ、EU加盟、NATO加盟を目指す外交方針をとっている旨説明するとともに、現在、主に米・EUの関与を得て取り組んでいるボスニア・ヘルツェゴビナ国内の諸改革(主に憲法改革)の現状について説明がありました。

  1. 国際場裡における協力
  2. (1) 岡田大臣より、先般の国連安保理非常任理事国選挙でのボスニア・ヘルツェゴビナの当選に祝意を表し、両外相は、来年1月以降、国際的諸課題の解決に向け、国連安保理の場で緊密に協力していくことで一致しました。

    (2) また、両外相は、核軍縮に関し、アルカライ外相の20日の広島訪問にも触れながら、オバマ大統領のプラハ演説等を通じ機運が生まれつつある今、「核兵器のない世界」の実現に向けて互いに協力していくことで意見の一致を見ました。さらに、両外相は、気候変動問題に関し、互いに協力してCOP15を成功に導いていこうとの点で意見の一致を見ました。

  1. 国際情勢
  2. この他、両外相は、アフガニスタン情勢、東アジア情勢など、双方が関心を有する国際情勢について意見交換を行いました。

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