報道発表

コンゴ民主共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力及び食糧援助に関する書簡の交換

平成21年10月8日

  1. 我が国政府は、コンゴ民主共和国政府に対し、以下の2件の無償資金協力(総額13億2,000万円)を行うこととし、このための書簡の交換が、10月8日(木曜日)(現地時間同日)、同国の首都キンシャサ市において、我が方北澤寛治駐コンゴ民主共和国大使と先方レイモン・チバンダ・ントゥンガムロンゴ国際・地域協力大臣(M. Raymond TSHIBANDA N’TUNGAMULONGO, Ministre de la Coopération Internationale et Régionale)との間で行われました。
    (1)ノン・プロジェクト無償資金協力(供与額:7億円)
    (2)食糧援助(供与額:6億2,000万円)
  2. コンゴ民主共和国は、長年に亘り政情不安定な状態が続き、経済は疲弊し、国民の多くが貧困状態に置かれています。このため、同国政府はミレニアム開発目標の水準まで同国の開発レベルを引き上げること等を目的として、2006年7月に「貧困削減戦略ペーパー」(PRSP)を策定して、基礎社会サービス(教育、水・衛生、保健等)分野での改善に取り組んでおり、これに対する国際社会の支援を必要としています。また、同国は干ばつや貧困、肥料・燃料価格の世界的高騰のため慢性的な食糧不足の状況にある社会的弱者(国内避難民、女性、子供等)を抱えており、紛争の影響により農村地帯から都市部への食料輸送も困難となっていることから、特に、急激な人口増加により食糧事情が悪化している首都キンシャサを中心に食糧が慢性的に不足しています。
  3. 本件ノン・プロジェクト無償資金協力は、コンゴ民主共和国による経済・社会開発に向けた取組みを推し進める上で必要な物品の購入に充てる資金を供与するものです。また、本件食糧援助は、同国の深刻な食糧不足の緩和のため、同国民の主要食糧の一つであるトウモロコシの調達に必要な資金を供与するものです。
  4. 我が国は、昨年5月に行われた第4回アフリカ開発会議(TICADIV)において、アフリカにおける貧困の削減を支援することを表明しており、また、TICADⅣをはじめとする様々な場において、食料価格高騰への取組みを表明しています。今回の協力はこれらを具体化するものであり、コンゴ民主共和国における貧困削減及び深刻な食糧不足の緩和や、同国を含む大湖地域の平和促進に資することが期待されます。

(参考) コンゴ民主共和国は、面積約234.5万平方キロメートル、人口6,240万人(2007年)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)140米ドル(2007年)。

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