報道発表

中曽根外務大臣とミロノフ・ロシア連邦院(上院)議長との会談について

平成21年1月15日

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  1. 中曽根外務大臣は、15日(木曜日)午後5時30分から約30分間、外務省において、ミロノフ・ロシア連邦院(上院)議長と会談しました。
  2. 会談では、ミロノフ議長より概要以下のとおり述べました。
  3. (1)ロシア側は、両国の首脳間で定期的に会談が行われ、外務大臣間でも頻繁に協議が行われている現状に満足している。ラヴロフ外務大臣からは、貴大臣と次回モスクワで会談することを心待ちにしているとのメッセージを預かってきている。また、貴大臣が貿易経済日露政府間委員会の共同議長として貢献されていることを高く評価している。

    (2)ロシア連邦院は、地方の代表である議員から構成されており、極東・東シベリア地域のみならず、ロシアの欧州部を含めた日本との幅広い地域間交流に関心がある。

    (3)現在、プーチン首相の訪日準備が進められていると承知する。今後、日露間で現在交渉されている実務文書が連邦院に提出されるあかつきには、日本との協力に新たな刺激を与える観点から、連邦院として優先的に検討する用意がある。

  1. これに対し中曽根大臣より概要以下のとおり述べました。
  2. (1)日露間の経済関係の深まりと比べ、アジア太平洋地域における日露関係をさらに高い次元に引き上げる必要がある。

    (2)昨年11月にラヴロフ外務大臣と協議した際にも強調したが、アジア太平洋地域における隣国である日露両国の国境が画定されないために平和条約が存在していないことはいかにも不自然である。メドヴェージェフ大統領が麻生総理に対して、この問題を次世代に先送りしないと述べたことを受け、この問題の最終的解決に向けた交渉が進められているが、貴議長にも議会の立場から後押しをお願いしたい。

    (3)この関連で、貴連邦院の対日関心を高めるために、連邦院国際問題委員会の代表団を日本に招待したい。(この提案に対しミロノフ議長は同意する旨述べた。)

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