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ミロノフ・ロシア連邦院(上院)議長の麻生総理大臣表敬について

平成21年1月14日

1.麻生総理大臣は、14日(水曜日)午後6時20分から約20分間、総理官邸において、ミロノフ・ロシア連邦院(上院)議長の表敬を受けました。

2.表敬では、麻生総理より概要以下のとおり述べました。

(1)現在ロシアがアジア太平洋地域との関係を深めるべく努力していることを高く評価している。昨年11月にペルーで行った日露首脳会談の際にも、メドヴェージェフ大統領との間でこの点について話した。今後プーチン首相の訪日を通じて、高いレベルの両国関係を築いていきたい。

(2)今回貴議長は、アジア太平洋議員フォーラムに参加するためにラオスを訪問され、その後日本に立ち寄られたが、このように貴国がアジア諸国とのつきあいを深めていくことは、貴国の国益にもかなうものである。

(3)領土問題を一日も早く解決しなければならない段階にあると考えるが、先の首脳会談においてメドヴェージェフ大統領も同じような考えで、この問題を次世代に委ねる考えはないと述べられた。このような大統領のお気持ちを自分(麻生総理)は大切に考えている。アジア太平洋地域で日露両国が一緒にやっていくためにも、この問題があるが故に前に進めないのは不幸なことである。この問題で前進できるよう、最大限努力したい。近くプーチン首相が訪日されることとなっており、領土問題についても実質的に議論したいと思う。プーチン首相にお目にかかるのを楽しみにしていると伝えて欲しい。

3.これに対しミロノフ議長より概要以下のとおり述べました。

(1)メドヴェージェフ大統領より貴総理によろしく伝えるように言付かってきた。大統領はペルーでの会談を温かく思い出している。貴総理のお言葉はプーチン首相に間違いなく伝える。プーチン首相は近く訪日することになるものと思う。

(2)領土問題についてメドヴェージェフ大統領は、次世代に委ねることはないこと、双方が受入れ可能な解決策でなければならないこと、双方が極端な立場から離れるべきことを述べたと承知している。自分(ミロノフ議長)も大統領の立場を支持している。

(3)ロシアは、1990年代は西側のみを向いて発展してきたが、プーチン大統領になってから、東の方向に目を向け、東との関係発展がロシアの戦略的方向性になった。東の諸国の中では日本がロシアにとって一番重要なパートナーになるものと思う。

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