
イラク・ムサンナー県の医療関係者に対する医療機材保守管理研修について
平成19年1月29日
- 我が国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市の医療機関に所属する医療関係者11名に対し、1月30日(火曜日)から3月9日(金曜日)まで、本邦において、医療機材保守管理の研修を実施する。
- この研修は、サマーワ総合病院やサマーワ母子病院など、ムサンナー県の医療の中核を担う複数の医療機関に所属する医療機材エンジニアや検査技師、ムサンナー県保健局所属の検査技師などを対象として、防衛省及び企業の協力を得て行う。医療機材の保守管理実務に関わる研修として、実務全般の教育や修理技術の習得等を通じて、基礎的技術向上を図るとともに、実際にムサンナー県に供与されている医療機材の保守管理の方法等を修得させる。
- ムサンナー県は、医療機器の不足が深刻な状況にあったことから、今回の研修に参加者を派遣するサマーワ市の医療機関に対しては、我が国のODAなどにより、多くの医療機材が供与されており、現在、それら機器を保守管理する医療関係者の育成及び能力向上のニーズが高くなっている。本研修により、供与された医療機材が更に効果的に活用され、ムサンナー県の医療サービスの向上に貢献することが期待される。
- 我が国は、電力、教育、水・衛生などと並んで、保健医療分野の協力を、イラク国民の生活基盤の再建に資するものとして重視している。2003年度から現在まで、本邦で計92名、第三国のエジプトで計475名の医療関係者に対して、医療に関する研修を実施してきている。
- なお、今回の研修は独立行政法人国際協力機構(JICA)による研修事業の一環として実施する。