報道発表

ナラヤナン・インド国家安全保障顧問と麻生外務大臣との会談について

平成18年10月24日

 10月24日(火曜日)17時30分から約50分間、麻生太郎外務大臣は、訪日中のM.K.ナラヤナン・インド国家安全保障顧問と会談を行ったところ、概要以下のとおり。

  1. ナラヤナン顧問より、年内のシン首相訪日に向けて日印間で如何に更なる関係強化を行っていくかということについて麻生大臣の意見を求めたのに対し、麻生大臣より、(1)日印関係は森総理や小泉総理の訪印を通じてここ数年間で間違いなく強化されてきており、国民レベルでの対印認識も大きく変化している、また、日本の経済界のインドへの関心も高まっている、(2)一方、日印間の交流レベルはまだまだ十分ではない(日中間に比べ、日印間では、人の往来数は28分の1、訪日観光客数は19分の1、在日留学生数は195分の1、在留邦人数は52分の1、日本語学習者数は62分の1、姉妹都市・友好都市数は78分の1、航空便数は55分の1に過ぎないことを指摘)旨を述べた。以上の麻生大臣の発言を受けて、人の交流も含めて、シン首相訪日の成功に向けて努力していくことで一致した。
  2. 麻生大臣より、自分が1月に訪印した際に軍縮・不拡散協議を立ち上げたが、今後日印間の軍縮・不拡散の面での取組・協力を強化していきたいと述べたところ、ナラヤナン顧問よりも同様の認識が示された。
  3. また、双方は、北朝鮮の核実験等といった地域の問題や、テロ、海上安全保障等、日印間で協力すべき分野がたくさんあるとの認識で一致し、こうした問題について議論するため、1月の麻生大臣の訪印の際に合意した外相間の戦略対話について、インド側の外相が任命され次第、早期に実施することで一致した。
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