報道発表

ウズベキスタンの「人材育成奨学計画」に対する無償資金協力について

平成18年7月21日
  1. 我が国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「人材育成奨学計画」の実施(平成16年度以前選考学生分)に資することを目的として、2,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月21日(金曜日)、タシケント市において、わが方楠本祐一駐ウズベキスタン国大使と先方ルスタム・ソビロヴィッチ・カシモフ副首相兼中高等専門教育省大臣(Mr. Rustam Sobirovich KASIMOV,Deputy Prime Minister, Minister of Higher and Secondary Specialized Education of the Republic of Uzbekistan)との間で行われた。
  2. ウズベキスタンでは現在、教育制度の根本的な改革、旧来の思考体系の破棄、市場経済化に対応できる高度な人材育成を行うことが可能な国家教育制度の確立を最重要項目として掲げた「国家人材育成構想」を策定し、積極的に人材育成に取組んでいる。この計画の一環として、ウズベキスタン政府は、独自の留学制度により学生及び教員の育成に努めているが、指導的人材の不足等の理由から、依然として、開発ニーズに合致した教育が整備されておらず、近年の市場経済化、近代化等への対応が十分ではない状況にある。
     このような状況の下、ウズベキスタン政府は、人材育成における留学制度の果たす重要な役割に鑑み、「人材育成奨学計画」を策定し、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     なお、この計画は、ウズベキスタンの将来を担う若手行政官等20名を対象に、日本の大学院における学位取得を前提とした留学に対して経費を支援するものである。
  3. この計画の実施により育成される人材が、将来、各分野のリーダーとして、ウズベキスタンの抱える諸問題の解決に貢献するとともに、今後の日・ウズベキスタン両国間の友好関係の架け橋となることが期待される。我が国は、平成12年度よりウズベキスタンから138名を受け入れており、帰国した留学生は、政府、国際機関や民間企業等で活躍し、高い評価を得ている。

(参考)
 ウズベキスタン共和国は、中央アジアに位置し、人口は約2,660万人(2005年)、一人当たりGNI(国民総所得)は460ドル(2005年世銀)の国である。

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